ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドルまちまち、カナダドルとメキシコペソは安い

2025年03月28日(金)05時02分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがまちまちとなった。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがまちまちとなった。市場では、トランプ米大統領が4月2日に発動を予定する相互関税の詳細を見極めようとする動きが出ている。一方、カナダドルとメキシコペソは、米自動車関税の発表を受けて下落した。

トランプ大統領は26日、米国に輸入される乗用車やスポーツ用多目的車などのライトトラックに最大25%の関税を課す計画を発表。これに対し、カナダや欧州連合(EU)加盟各国は報復措置に動く構えをみせている。

スコシアバンク(トロント)の外為ストラテジスト、エリック・セオレ氏は、市場は最悪のシナリオを想定して過剰に反応する傾向があると指摘。その上で、「実際の発表内容は交渉戦略の一部であり、恐れていたほど悪くない可能性があることを市場は理解しつつあるようだ」と述べた。

メキシコペソは1.03%安の1ドル=20.329ペソ。カナダドルは0.33%安の1米ドル=1.43カナダドルとなった。

メキシコのエブラルド経済相は27日、メキシコで製造される自動車部品を米国の関税から保護し、優遇措置を模索するため、米当局者と協議していると明らかにした。

ドル/円は0.35%高の151.1円と、3週間ぶりの高値を付けた。

ユーロは0.38%高の1.0793ドル。一時、1.0731ドルと3週間ぶり安値まで下落する場面があった。

欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は27日、米国との貿易戦争がユーロ圏のインフレに及ぼす影響は一時的になるとした一方で、経済成長にはより有害な影響が及ぶ可能性が高いとの見方を示した。

米労働省が27日発表した22日までの1週間の新規失業保険申請件数が前週の増加から減少に転じた。ただ、これを受けたドルの反応は限定的だった。

ポンドは0.52%高の1.2953ドル。リーブス英財務相が財政目標を達成する道筋を明確化するため、歳出増加計画を圧縮すると明らかにしたことを受け、前日26日は下落していた。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.02%安の8万7256ドルとなった。

ドル/円 NY午後3時 151.10/151.1

2

始値 150.92

高値 151.15

安値 150.59

ユーロ/ドル NY午後3時 1.0790/1.079

2

始値 1.0781

高値 1.0821

安値 1.0777

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米連邦緊急事態庁の長官代行を解任、トランプ氏方針に

ビジネス

訂正-中国SMIC、関税の影響注視へ 見通し不透明

ワールド

米国防長官、トランス兵士らが自主離職しなければ強制

ワールド

新たな経済対策、減税と給付が骨格との考え変わりない
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 8
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 9
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 10
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 8
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中