AIが投資家の反応加速、政策伝達への影響不明=ジェファーソン副議長
米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は21日、人工知能(AI)の導入により、FRB当局者の発言や政策声明に対する投資家の反応速度が加速しているとの見方を示した。2023年6月撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
[21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は21日、人工知能(AI)の導入により、FRB当局者の発言や政策声明に対する投資家の反応速度が加速しているとの見方を示した。ただ、それが金融政策の効果的な伝達に与える影響については不明だとした。
ジェファーソン氏はサンフランシスコ地区連銀での講演準備原稿で、現時点でAIが政策担当者のコミュニケーション方法に変化を及ぼすとは思わないとした上で、「政策に関する情報を資産価格に反映する速度に影響を与えていることが研究から分かっている」と指摘。
ただ、加速化に伴い経済全体への金融政策の伝達がより迅速になるかについてはさらなる研究が必要だと述べた。
またジェファーソン氏は、投資家だけでなく一般家庭も金融政策に注目し、反応していることが研究から分かっていると強調し、「政策担当者は不確実性を増大させることがないよう、可能な限り明確なコミュニケーションを図る必要がある」と述べた。





