ニュース速報
ビジネス

中国当局、28日に始まる春節休暇中の消費に期待 雇用不安の声も

2025年01月24日(金)19時54分

 中国の春節(旧正月)に伴う休暇は28日に始まり、2月4日まで続く。当局は消費を促して低迷する経済を活性化させようと、昨年と同様に連休期間を7日間から8日間に増やした。上海虹橋駅で24日撮影(2025年 ロイター/Go Nakamura)

Sophie Yu Casey Hall

[北京 24日 ロイター] - 中国の春節(旧正月)に伴う休暇は28日に始まり、2月4日まで続く。当局は消費を促して低迷する経済を活性化させようと、昨年と同様に連休期間を7日間から8日間に増やした。

ただ、長引く不動産不況や雇用不安で、人々の財布のひもは引き続き固そうだ。

東北部の故郷に戻るため北京の鉄道駅にいた営業職男性のリウさんは「お金を稼いだり、仕事を見つけたりするのがさらに困難になっている」と話し、景気と雇用に対する懸念が広がっているとの認識を示した。

当局は春節前後の40日間で延べ90億人が全国を移動し、昨年の84億人から増加すると見積もっている。

しかし、より多く稼ぐために帰郷を見送る人もいる。

北京のスポーツセンターで働く女性のニエさん(57)は「北京に残れば、4日間の給料が3倍になる。この機会を逃したくはない」と語った。

<映画や海外旅行は好調>

好調な分野もある。

映画チケット販売プラットフォーム「猫眼」のデータによると、23日までに前売り券の売り上げが4億元(5524万ドル)を超え、春節シーズンとしては過去最速の販売ペースとなった。

また、旅行代理店「チューナー」によると、同社のプラットフォームにおける海外へのフライトやホリデーパッケージの予約は昨年から倍増している。

世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)のデータによると、最も人気のある目的地はアジアで、ベトナム、シンガポール、インドネシア向け航空券の発券量はいずれも50%以上増加。日本向けも58%増、香港向けはほぼ倍増という。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は大幅反発、初の4万9000円 政局不透明

ワールド

独政府、F35戦闘機15機追加発注を計画と関係筋 

ワールド

中国レアアース磁石輸出、9月は6%減少 回復途切れ

ビジネス

物価目標はおおむね達成、追加利上げへ「機熟した」=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「実は避けるべき」一品とは?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 7
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 10
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中