有力40銀行、BIS主導の中銀デジタル通貨実証実験に参加
国際決済銀行(BIS)が国際金融協会(IIF)とともに主導する新たなデジタル通貨プラットフォームの実証実験「アゴラプロジェクト」に、世界中から40の有力商業銀行が参加している。写真はニューヨークにあるJPモルガン・チェースのオフィスで2022年6月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
[ロンドン 16日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)が国際金融協会(IIF)とともに主導する新たなデジタル通貨プラットフォームの実証実験「アゴラプロジェクト」に、世界中から40の有力商業銀行が参加している。
ニューヨーク連銀、日銀を含めた7つの中銀が協力しているアゴラプロジェクトは、トークン化された銀行預金とトークン化された中央銀行デジタル通貨(CBDC)を同じプラットフォーム上で使用できるようにして、クロスボーダー決済の迅速化と基盤強化を目指す取り組み
CBDCは、銀行間のみで流通する「ホールセール型」が対象で、世界各地の取引時間や法基準、規制体系、システム技術環境の違いに起因する課題の解決を目指す。
参加商業銀行にはJPモルガン・チェースやHSBC、UBS、MUFGなどが名を連ねている。
CBDCの開発を巡っては、アゴラプロジェクトとは別に中国と香港、タイ、アラブ首長国連邦、サウジアラビアが進めるCBDCシステム相互接続プロジェクト「mブリッジ」が存在し、2つの陣営に分かれた形だ。