ニュース速報
ビジネス

ネスレが肥満薬服用者向けに新商品販売へ、栄養補給の特別なピザやパスタ

2024年05月22日(水)12時03分

 5月21日、スイス食品大手ネスレは、「ウゴービ」などの肥満症治療薬を服用している人向けに、特別に開発した冷凍ピザやタンパク質を強化したパスタなどの新商品を米国で販売する。写真は同社のロゴ。メキシコのメキシコシティ で2014年1月撮影(2024 ロイター/Edgard Garrido)

Jessica DiNapoli

[ニューヨーク 21日 ロイター] - スイス食品大手ネスレは、「ウゴービ」などの肥満症治療薬を服用している人向けに、特別に開発した冷凍ピザやタンパク質を強化したパスタなどの新商品を米国で販売する。

ネスレの説明では、新商品は人気のGLP─1受容体作動薬という食欲を抑える薬剤を服用している人々のために、より多くのタンパク質、鉄分、カルシウムを含んでいる。ブランド名「バイタル」で売り出す新商品を、こうした医薬品の使用に伴って、高タンパク質、良質な食物繊維、適切なミネラルなどの栄養を正しく補給したい人のための「フードソリューション」として提案する。

10月にウォルマートなどのスーパーマーケットの店頭に並ぶ予定で、価格は4.99ドル以下。

ネスレは昨年、GLP─1受容体作動薬との併用製品の開発への取り組みを開始した。

マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は昨年10月、こうした医薬品の使用の広まりで同社の製品に対する需要が減退しないかどうか注意深く監視していると語り、服用している人々の「除脂肪筋肉量減少」の抑制に役立つかもしれない併用製品の開発に取り組んでいると明らかにしていた。

米国の成人のおよそ8人に1人がGLP─1受容体作動薬を服用しており、ゴールドマン・サックスは、今後4年間で米国の服用者が1000万─7000万人に達すると予測している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トヨタなど5社が認証不正、対象車の出荷停止 国交省

ワールド

メキシコ初の女性大統領、シェインバウム氏勝利 現政

ワールド

エルニーニョ、年内にラニーニャに移行へ 世界気象機

ワールド

ジョージア「スパイ法」成立、議長が署名 NGOが提
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...すごすぎる日焼けあとが「痛そう」「ひどい」と話題に

  • 4

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 5

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 6

    1日のうち「立つ」と「座る」どっちが多いと健康的?…

  • 7

    ヘンリー王子とメーガン妃の「ナイジェリア旅行」...…

  • 8

    ウクライナ「水上ドローン」が、ロシア黒海艦隊の「…

  • 9

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 10

    「娘を見て!」「ひどい母親」 ケリー・ピケ、自分の…

  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 4

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像を…

  • 5

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 6

    仕事量も給料も減らさない「週4勤務」移行、アメリカ…

  • 7

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 8

    都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中