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英GDP、第1四半期は予想上回る前期比0.6%増 景気後退から脱却
2024年05月10日(金)16時22分
英国立統計局が10日発表した第1・四半期のGDPは前期比0.6%増と、伸び率は市場予想の0.4%を上回り、2021年第4・四半期以来の大きさとなった。写真はロンドンで4月撮影(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)
Suban Abdulla David Milliken
[ロンドン 10日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が10日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.6%増と、伸び率は市場予想の0.4%を上回り、2021年第4・四半期以来の大きさとなった。23年下半期の緩やかな景気後退から脱却した。
23年第4・四半期は0.3%減だった。
ハント財務相は「今回の成長率は経済がパンデミック(コロナ大流行)以来初めて完全に健全な状態に戻りつつあることを証明している」と述べた。
英中央銀行は第1・四半期の経済成長率が0.4%になると予測していた。第2・四半期は0.2%に減速すると見込む。
統計発表直後、ポンドは対ドルで上昇した。
3月単月の経済成長率は0.4%。市場予想の0.1%を上回った。
英国は依然として、コロナ大流行からの回復が最も遅れている国の一つ。第1・四半期末時点で、同国の経済規模は19年末の水準をわずか1.7%上回るにとどまる。