ニュース速報
ビジネス

サイバーウイーク売上高が380億ドルと過去最高、大幅値引き寄与

2023年11月29日(水)02時49分

分析ツールのアドビ・アナリティクスによると、今年の「サイバーウイーク」(感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間)のオンライン消費支出は7.8%増の約380億ドルと、予想の5.4%増を上回り、過去最高を記録した。2019年11月撮影(2023年 ロイター/Kamil Krzaczynski/File Photo)

Deborah Mary Sophia

[28日 ロイター] - 分析ツールのアドビ・アナリティクスによると、今年の「サイバーウイーク」(感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間)のオンライン消費支出は7.8%増の約380億ドルと、予想の5.4%増を上回り、過去最高を記録した。経済不安が渦巻く中でも年末商戦は好調が見込まれることを示唆した。

また、全米小売業協会(NRF)の28日の発表によると、感謝祭の週末には2億人以上の買い物客が店舗とオンラインの双方でキャンペーンを利用。昨年の1億9600万人から急増し、予想の1億8200万人を上回った。

NRFのマシュー・シェイ社長兼最高経営責任者(CEO)は「予想を上回る好調な出足となった。大小の小売業者は消費者が必要とする商品やサービスを、安全で便利、かつ手頃な価格で提供する準備を整えた」と述べた。

オンラインの利用客は3.1%増の1億3420万人。一方、この週末に店頭に出向いた客数は約1億2140万人で昨年の1億2270万人から減少した。

アドビ・デジタル・インサイツのリードアナリスト、ヴィヴェック・パンディヤ氏は「サイバーウィーク期間中のオンライン消費は過去最高で、割引が消費者の需要に与える影響を示している。特に多くの衝動買いを引き起こしたのは高品質の商品だった」と述べた。

NRFのデータによると、おもちゃ、電化製品、ギフトカードなどホリデー関連の平均消費額は321.41ドル。昨年は325.44ドルだった。

アドビによると、サイバーマンデーの割引率は電化製品で31%、おもちゃで27%だった。

また、サイバーマンデーの後払い決済サービス(BNPL)を通じた消費額は前年比42.5%急増の9億4000万ドルと過去最高を記録。アドビの予想18.8%増を上回った。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB、関税の影響が明確になるまで利下げにコミット

ワールド

インドとパキスタン、停戦合意から一夜明け小康 トラ

ワールド

トランプ氏「ロシアとウクライナに素晴らしい日に」、

ビジネス

関税は生産性を低下させインフレを助長=クックFRB
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 3
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦闘機を撃墜する「世界初」の映像をウクライナが公開
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    指に痛みが...皮膚を破って「異物」が出てきた様子を…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 8
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中