米CB消費者信頼感、11月は102.0 4カ月ぶりに上昇

コンファレンス・ボード(CB)が28日発表した11月の米消費者信頼感指数は102.0と10月改定値の99.1から4カ月ぶりに上昇した。2022年12月撮影(2023年 ロイター/Eduardo Munoz/File Photo)
[ワシントン 28日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が28日発表した11月の米消費者信頼感指数は102.0と10月改定値の99.1から4カ月ぶりに上昇した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は101.0だった。
ただ、今月調査を受けた消費者の約3分の2は依然として、リセッション(景気後退)が来年「ある程度」起こる、または起こる可能性が「非常に高い」と認識していることが示された。
コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「全体として、今回のデータは現時点では成長が鈍化しているが、来年まで成長が続くという見通しを裏付けている」と述べた。
信頼感の改善は主に55歳以上の世帯に集中。35─54歳の年齢層は将来についてあまり楽観的ではなかった。
現況指数は138.2と前月の138.6からやや低下。一方、期待指数は77.8と72.7から上昇した。ただ、期待指数は歴史的に来年以内にリセッションに陥る水準とみられている80をなお下回っている。
CBのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は「幅広い所得層にわたって全般的な改善が見られた」が、消費者は依然として価格全般の上昇や戦争、金利上昇に気を取られていると述べた。
物価情勢については、向こう1年間の期待インフレ率が5.7%だった。10月は5.9%だった。
インフレ鈍化の兆しが見られる中、消費者は今後6カ月間の支出拡大に一段と意欲を示しているもよう。今回の調査では、自動車のほか、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの主要家電製品の購入を考えている消費者の割合が増加していることが示された。
雇用情勢については、職が「十分」と「就職困難」の回答から算出する労働市場格差に関する指数が23.9となった。前月は23.8だった。