英労働市場、利下げ検討にはなお過熱＝ハスケル中銀委員

イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会のハスケル委員は、英国の労働市場はまだインフレの影響を受けているとし、中銀は１５年来の高水準にある金利を直ちに引き下げることはできないと述べた。 ２０２２年８月撮影（２０２３年　ロイター/Maja Smiejkowska/File Photo）

[ロンドン ２８日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会のハスケル委員は、英国の労働市場はまだインフレの影響を受けているとし、中銀は１５年来の高水準にある金利を直ちに引き下げることはできないと述べた。

ハスケル委員は２８日に行う講演の原稿で「労働市場はなお歴史的に逼迫した状態にある。現在の変化のペースを踏まえると、逼迫の程度がパンデミック（世界的大流行）前の平均的な水準に戻るには少なくとも１年はかかる」と指摘。「金利は多くの人の予想よりも高い水準に、より長い期間にわたり維持されなければならない」と述べた。