長城汽車、EUの反補助金調査に正式回答 中国EVメーカーで初
10月23日、中国の長城汽車は、欧州委員会による中国製電気自動車(EV)に対する反補助金調査への回答を正式に提出したと発表した。写真は3月、ロシア・ウラジオストク近郊にある「哈弗(HAVAL)」のディーラーで撮影(2023年 ロイター/Tatiana Meel)
[上海 24日 ロイター] - 中国の長城汽車は23日、欧州委員会による中国製電気自動車(EV)に対する反補助金調査への回答を正式に提出したと発表した。Mu Feng社長によると、提出日は今月11日で、中国EVメーカーの中で最初に回答した。また、公正で開かれた貿易環境も求めた。
同社長は「欧州は長城汽車にとって重要な戦略的市場の一つだ」とし、同社は欧州に大きな計画を持っており、工場の立地選定を開始し、生産から販売までの全機能を構想していると述べた。
ロシアによるウクライナ侵攻後、中国とロシアが距離を縮めていることもあり、中国と欧州連合(EU)の緊張は高まっている。
欧州委は、国家補助金の恩恵を受けている中国製EVに対する輸入関税導入の是非を巡り、中国メーカーと、米テスラ、独BMW、仏ルノーなどの外資系企業が中国で製造したEVの両方を調査している。
中国商務省はこの調査を巡り、EUが中国側に「非常に短期間」の協議を要求したと強い不満を表明している。