ニュース速報
ビジネス
ノルウェー政府系ファンド、投資先企業に責任あるAI関与促す
8月15日、 世界最大の株式投資家で、1兆4000億ドルを運用するノルウェーの政府系投資ファンド(SWF)の幹部は、ロイターとのインタビューで、投資先企業に対し利益を押し上げる手段として人工知能(AI)に関与するよう促した。写真はSWFの事務所が置かれているノルウエー中銀の建物。オスロで2018年3月撮影(2023年 ロイター/Gwladys Fouche)
[オスロ 15日 ロイター] - 世界最大の株式投資家で、1兆4000億ドルを運用するノルウェーの政府系投資ファンド(SWF)の幹部は、ロイターとのインタビューで、投資先企業に対し利益を押し上げる手段として人工知能(AI)に関与するよう促した。同時に責任ある方法で行うべきだともした。
ニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)は、AIは「生産性と効率性の大きな原動力となる可能性があり」、電力やコンピューター、インターネットのように日常的なビジネスツールになりつつあると指摘。投資先の全企業がAIに取り組むことが極めて重要と語った。
「企業がAIをビジネス上の最善の利益のために活用することを期待する」とし、AIに関与しない企業は失格と強調。「AIは企業にとっても社会にとっても大きなチャンスだが、正しい使い方をする必要がある」とした。
同ファンドは世界の9200社に投資しており、子どもの権利から気候変動までさまざまな問題について指針を設けている。
16日公表の最新指針は消費者の利益に関するもので、AIに重点を置いているという。