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午後3時のドルは140円後半、日銀会合控え取引見送り

2023年07月26日(水)15時16分

 7月26日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準と変わらずの140円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2009年11月撮影(2023年 ロイター/Rick Wilking)

[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準と変わらずの140円後半で取引されている。今週の日銀会合に関する市場の事前予想が定まりきらず、結果発表後に円相場が大きく変動する可能性があるとして、事前の取引を見送る向きが少なくなかったという。

この日のドルは140円後半から141円前半と、上下30銭強の狭いレンジ内を上下するにとどまった。市場筋によると、実需も含めて取引量は少なめで、週末にかけて相次ぐ日米欧の中銀会合をにらみ、積極的な売買を手控える向きが多かったという。

その中で、やや目立ったのが豪ドル安。第2・四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率が事前予想に届かなかったことで、8月の利上げ期待が後退し、対円で95円後半から94円後半へ下落した。

豪ドルは前日、95円後半まで上昇して3週間ぶり高値を更新。中国共産党が24日に開催した中央政治局会議で、内需拡大に注力する方針を示したことで、経済関係の深い豪景気にプラスとの見方が広がった。

市場関係者の関心は、28日の日銀会合に集中している。政策は据え置きとの見方が優勢だが、物価見通しの上方修正とともにイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の変動幅拡大などの調整を実施するとの予想も根強く、通貨オプション市場では円の急変を警戒する取引が活発化している。

市場では「YCCの調整があっても大規模緩和政策の転換とは言い切れず、調整がなくとも次回以降に何らかの修正が実施される可能性は十分に残る。結果発表後は瞬間的に不安定になるかもしれないが、混乱はそれほど長引かないのではないか」(外銀ディーラー)との声も出ていた。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 140.94/96 1.1060/64 155.90/94

午前9時現在 140.90/92 1.1048/52 155.69/73

NY午後5時 140.90/91 1.1053/57 155.76/80

ロイター
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