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経営難の米銀パックウエストが合併、バンク・オブ・カリフォルニアと

米銀バンク・オブ・カリフォルニアは米地銀パックウエスト・バンコープの買収交渉を進めており、早ければ25日にも発表される可能性がある。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋の話として報じた。(2023年 ロイター/Mike Blake)
[25日 ロイター] - 米銀バンク・オブ・カリフォルニアと銀行持ち株会社パックウエスト・バンコープは25日、合併することで合意したと発表した。株式交換方式で実施され、経営統合後の資産は360億ドルになる。
合併は2023年終盤か24年初めに完了する予定だ。
合併資金に充てるため、両金融機関は4億ドルの新株をプライベートエクイティ(PE)会社のウォーバーグ・ピンカスとセンターブリッジ・パートナーズに売却することでも合意した。
パックウエストは、米地銀3行の経営破綻で大きな影響を受けた金融機関の一つで、危機後は財務基盤強化に向けた取り組みを進めていた。
統合後の新会社はロサンゼルスに拠点を置き、バンク・オブ・カリフォルニアのジャレッド・ウォルフ最高経営責任者(CEO)がトップに就く。融資総額は253億ドルで、カリフォルニア州に70以上の支店を持つことになる。
ジャニー・モンゴメリ・スコットのアナリスト、ティモシー・コフィー氏は合併発表前、「両行は同じ地域にあり、商業資産に重点を置いているため、政略的な結婚と見なされるだろう」と語った。
リフィニティブのデータによると、パックウエストの時価総額は24日時点で12億4000万ドル。バンク・オブ・カリフォルニアの時価総額を約63%上回る。
引け後の時間外取引でパックウエストは34%高、バンク・オブ・カリフォルニアは9%高。