ニュース速報

ビジネス

経営難の米銀パックウエストが合併、バンク・オブ・カリフォルニアと

2023年07月26日(水)10時12分

米銀バンク・オブ・カリフォルニアは米地銀パックウエスト・バンコープの買収交渉を進めており、早ければ25日にも発表される可能性がある。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋の話として報じた。(2023年 ロイター/Mike Blake)

[25日 ロイター] - 米銀バンク・オブ・カリフォルニアと銀行持ち株会社パックウエスト・バンコープは25日、合併することで合意したと発表した。株式交換方式で実施され、経営統合後の資産は360億ドルになる。

合併は2023年終盤か24年初めに完了する予定だ。

合併資金に充てるため、両金融機関は4億ドルの新株をプライベートエクイティ(PE)会社のウォーバーグ・ピンカスとセンターブリッジ・パートナーズに売却することでも合意した。

パックウエストは、米地銀3行の経営破綻で大きな影響を受けた金融機関の一つで、危機後は財務基盤強化に向けた取り組みを進めていた。

統合後の新会社はロサンゼルスに拠点を置き、バンク・オブ・カリフォルニアのジャレッド・ウォルフ最高経営責任者(CEO)がトップに就く。融資総額は253億ドルで、カリフォルニア州に70以上の支店を持つことになる。

ジャニー・モンゴメリ・スコットのアナリスト、ティモシー・コフィー氏は合併発表前、「両行は同じ地域にあり、商業資産に重点を置いているため、政略的な結婚と見なされるだろう」と語った。

リフィニティブのデータによると、パックウエストの時価総額は24日時点で12億4000万ドル。バンク・オブ・カリフォルニアの時価総額を約63%上回る。

引け後の時間外取引でパックウエストは34%高、バンク・オブ・カリフォルニアは9%高。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン大統領代行にモフベル第1副大統領、5日間の服

ビジネス

四半世紀の緩和、大企業・製造業は為替影響の回答目立

ワールド

頼清徳氏、台湾新総統に就任 中国に威嚇中止を要求

ビジネス

アングル:海外短期筋が日本株買い転換の観測、個人の
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の「ロイヤル大変貌」が話題に

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『悪は存在しない』のあの20分間

  • 4

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 5

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 6

    「裸に安全ピンだけ」の衝撃...マイリー・サイラスの…

  • 7

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 8

    中国の文化人・エリート層が「自由と文化」を求め日…

  • 9

    「すごく恥ずかしい...」オリヴィア・ロドリゴ、ライ…

  • 10

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 3

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 9

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 10

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中