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英主要8行ストレステスト、厳しいシナリオに全て合格=中銀
7月12日、イングランド銀行(英中央銀行)は、銀行ストレステスト(健全性審査)結果を公表した。写真はバークレイズのロゴを掃除する作業員。ロンドンで2019年撮影(2023年 ロイター/Simon Dawson)
[ロンドン 12日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は12日、銀行ストレステスト(健全性審査)結果を公表した。国内8大金融機関は2008年の金融危機よりも深刻な経済ストレスを乗り切るのに十分な資本を有していると結論付けた。
「主要銀行は先進国経済インフレ率の持続的な上昇、世界的な金利上昇、英国・世界失業率の大幅な上昇を伴う深刻な同時不況、資産価格の急落を織り込んだ厳しいストレスシナリオに対して強靭性がある」と評価。「英主要銀行の資本と流動性は引き続き強固であり、収益性も向上している」とした。
8行はバークレイズ、ロイズ、HSBC、ナットウエスト、サンタンデールUK、スタンダード・チャータード、ネーションワイド・ビルディング・ソサエティー、ヴァージン・マネー。英国における融資の75%を占めている。
中銀は各行に対するカウンターシクリカル資本バッファー(CCyB)の維持を決めたと表明。「貸し出しを過度に制限することなく、銀行が将来のショックを吸収するのに十分な能力を確保するのに役立つだろう」とした。
ヴァージン・マネーはストレステストを乗り切ったことを受け、年内に自社株買いプログラムを再開すると発表した。