欧州委、米アマゾンのアイロボット買収計画を本格調査

　欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は７月６日、米アマゾン・ドット・コムが計画するロボット掃除機「ルンバ」を展開する米アイロボットの買収を巡り、競争を制限し、アマゾンのネット通販市場での地位強化につながる恐れがあるとして本格調査を開始したと発表した。写真はアマゾンのロゴ。２０１９年９月、独マンハイムで撮影（２０２３年　ロイター/Ralph Orlowski）

［ブリュッセル　６日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は６日、米アマゾン・ドット・コムが計画するロボット掃除機「ルンバ」を展開する米アイロボットの買収を巡り、競争を制限し、アマゾンのネット通販市場での地位強化につながる恐れがあるとして本格調査を開始したと発表した。

１１月１５日までに買収承認の是非を決定するとした。アマゾンは昨年８月にスマートホーム機器強化に向け、アイロボットを１７億ドルで買収すると発表した。

アマゾンの広報担当者はロイターに、欧州委の疑問や懸念への対応に尽力しているとコメントした。

欧州委は予備調査に続き本格調査でも他の競争当局と緊密に協力しているとし、本格調査を開始した事実から結果を判断すべきではないとした。

英国の反トラスト法（独占禁止法）当局は、予備調査後に同買収計画を無条件で承認した。