ニュース速報

ビジネス

世界的にドル離れの兆し、金利上昇やロシア制裁で=JPモルガン

2023年06月05日(月)23時59分

米金融大手JPモルガン・チェースのストラテジストは5日、世界的にドル離れの兆しが現れていると指摘した。2021年9月撮影(2023年 ロイター/Fayaz Aziz)

[ロンドン 5日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのストラテジストは5日、世界的にドル離れの兆しが現れていると指摘した。米国の金利上昇や、ロシアの銀行を金融システムから締め出す制裁措置が、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカで構成する新興5カ国(BRICs)のドル離反を招いていることが背景という。

JPモルガン・チェースのストラテジスト、ミーラ・チャンダン氏とオクタビア・ポペスク氏は、取引通貨量に占めるドルの全体的な割合は88%と過去最高水準にはあるものの、「水面下で二極化」していると指摘。ユーロの割合は過去10年間に8ポイント減少し31%と過去最低水準になる一方、中国人民元は7%と過去最高まで上昇したとした。

世界の中央銀行の外貨準備でも、ドルの割合は依然として圧倒的ではあるが、過去最低の58%に低下したという。

ただJPモルガンは、人民元の国際化進展は限定的であり、中国政府による資本規制がある以上、大きく変化することはないとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

ベラルーシ、ポーランドのヘリが領空侵犯と主張 ポー

ワールド

北朝鮮への越境米兵が帰国、処遇は後日対処

ビジネス

中国経済に安定化の兆し、改革で中期成長加速=IMF

ワールド

NATO事務総長がウクライナ電撃訪問、「反転攻勢に

MAGAZINE

特集:日本化する中国経済

特集:日本化する中国経済

2023年10月 3日号(9/26発売)

バブル崩壊危機/デフレ/通貨安/若者の超氷河期......。失速する中国経済が世界に不況の火種をまき散らす

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    本物のプーチンなら「あり得ない」仕草......ビデオに映った不可解な行動に、「影武者説」が再燃

  • 3

    NATO加盟を断念すれば領土はウクライナに返す──ロシアは今そう言ったのか?

  • 4

    日本は不況の前例ではなく「経済成長の手本」。中国…

  • 5

    巨大なクマを飼い猫が撃退! 防犯カメラが捉えた「…

  • 6

    「盗んだバイクで走り出すって......あり得ない」  Z…

  • 7

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 8

    ウクライナ軍の捕虜になったロシア軍少佐...取り調べ…

  • 9

    日本の「需給ギャップ」がプラスに...なぜこれが重要…

  • 10

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    最新兵器が飛び交う現代の戦場でも「恐怖」は健在...「スナイパー」がロシア兵を撃ち倒す瞬間とされる動画

  • 3

    本物のプーチンなら「あり得ない」仕草......ビデオに映った不可解な行動に、「影武者説」が再燃

  • 4

    マイクロプラスチック摂取の悪影響、マウス実験で脳…

  • 5

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 6

    これぞ「王室離脱」の結果...米NYで大歓迎された英ウ…

  • 7

    「ケイト効果」は年間1480億円以上...キャサリン妃の…

  • 8

    ロシア黒海艦隊、ウクライナ無人艇の攻撃で相次ぐ被…

  • 9

    J.クルーのサイトをダウンさせた...「メーガン妃ファ…

  • 10

    ウクライナが手に入れた英「ストームシャドウ」ミサ…

  • 1

    イーロン・マスクからスターリンクを買収することに決めました(パックン)

  • 2

    <動画>ウクライナのために戦うアメリカ人志願兵部隊がロシア軍の塹壕に突入

  • 3

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 4

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 5

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務…

  • 6

    「児童ポルノだ」「未成年なのに」 韓国の大人気女性…

  • 7

    サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る…

  • 8

    「これが現代の戦争だ」 数千ドルのドローンが、ロシ…

  • 9

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 10

    ロシア戦闘機との銃撃戦の末、黒海の戦略的な一部を…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中