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米国株式市場=下落、低調な決算受けテスラなどに売り
米国株式市場は、電気自動車(EV)大手テスラや通信大手AT&Tの決算が低調だったことを受け、下落して終了した。3月30日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[20日 ロイター] - 米国株式市場は、電気自動車(EV)大手テスラや通信大手AT&Tの決算が低調だったことを受け、下落して終了した。
テスラは9.7%下落した。第1・四半期決算で粗利益率が約2年ぶり低水準となり、値下げを継続する可能性を示したことが嫌気された。
AT&Tも10.4%安。第1・四半期の収入とキャシュフローが市場予想を下回ったことが圧迫材料となった。
アメリプライズ・フィナンシャルのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏は、株式が「ここ1、2週間、買われすぎていた」とし、決算シーズンが本格化する中、需要減速や企業収益の減少が確認され、買い動機は乏しいと説明した。
クレジットカードのアメリカン・エキスプレスは1%安。四半期決算で利益が市場予想を下回った。
一方、半導体製造装置のラム・リサーチは決算を好感して7.2%高。住宅建設大手DRホートンも予想を上回る通期見通しを示し、5.6%高となった。
投資家は、米政策金利の行方を見極めようとしている。景気減速により米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを開始するとの見方が大勢となっている。
米労働省が発表した4月15日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週から5000件増加し24万5000件となった。エコノミスト予想(24万件)を上回り、労働市場が徐々に減速していることを示唆した。
来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、今週末のFRB当局者の発言が注目される。
米ダラス地区連銀のローガン総裁はこの日、FRBのインフレ対策に十分な進展が見られるかどうかをインフレ指標の「さらなる持続的な」改善など3つの指標に基づいて検証していると明らかにした。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.74対1の比率で上回った。ナスダックでは1.79対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約99億株。直近20営業日の平均は105億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33786.62 -110.39 -0.33 33740.60 33875.39 33677.74
前営業日終値 33897.01
ナスダック総合 12059.56 -97.67 -0.80 12039.08 12155.96 12011.95
前営業日終値 12157.23
S&P総合500種 4129.79 -24.73 -0.60 4130.48 4148.57 4114.57
前営業日終値 4154.52
ダウ輸送株20種 14446.68 +11.81 +0.08
ダウ公共株15種 966.78 +0.03 0.00
フィラデルフィア半導体 3046.28 -0.10 0.00
VIX指数 17.17 +0.71 +4.31
S&P一般消費財 1136.78 -17.07 -1.48
S&P素材 512.69 -0.38 -0.07
S&P工業 853.51 -1.58 -0.18
S&P主要消費財 792.75 +0.46 +0.06
S&P金融 554.56 -1.77 -0.32
S&P不動産 232.84 -2.80 -1.19
S&Pエネルギー 657.19 -5.89 -0.89
S&Pヘルスケア 1554.15 -6.77 -0.43
S&P通信サービス 190.55 -1.47 -0.76
S&P情報技術 2596.70 -19.83 -0.76
S&P公益事業 352.72 -0.19 -0.05
NYSE出来高 8.77億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28630 - 20 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28605 - 45 大阪比