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中部電、東芝の資産査定に参加 JIPが国内10社超に出資要請と報道

2022年09月18日(日)12時47分

中部電力は18日、非公開化を含む再編の検討をしている東芝のデューデリジェンス(資産査定)に参加していると明らかにした。写真は東芝のロゴ。川崎市で6月撮影。(2022年 ロイター/Issei Kato)

[東京 18日 ロイター] - 中部電力が非公開化を含めた再編を検討する東芝の資産査定に参加していることが分かった。中部電の広報担当者が18日、明らかにした。

日本経済新聞は18日、東芝に再建計画を提案した投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)が、中部電力やオリックスなど日本企業10社超に出資を呼びかけていると報じていた。出資額はそれぞれ数十億─1000億円規模になる可能性があり、JR東海なども出資を打診されたもようだという。

中部電力の広報担当者はロイターに対し、JIPが東芝に行った提案の情報を収集しているとした上で、「デューデリジェンス(資産査定)に参加しているのは事実」と述べた。「出資を決定したものではない」とした。

JR東海はコメントを控えた。オリックスのコメントは現時点で得られていない。

事情を知る複数の関係者によると、東芝の経営再建策募集には10件の応募があり、日本の官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)とJIPの連合、米ベインキャピタル、英CVCキャピタル・パートナーズなど国内外の4陣営が2次入札に進んだ。東芝によると、非公開化に関する提案と上場維持前提の資本業務提携案が含まれている。

原子力事業などを手掛ける東芝は安全保障上重要な企業と位置付けられている。日経は、外資系は資金が豊富だが、改正外為法による国の審査を考慮すると、非公開化は国内勢のほうが実現可能性が高いと報じている。

ロイター
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