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原油先物はまちまち、OPEC減産観測が需要懸念を相殺

2022年08月29日(月)11時03分

アジア時間の原油先物はまちまち。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が価格下支えのため減産するとの思惑がある一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米経済はしばらくの間低成長に直面するとの見解を示したことを受けて懸念が広がった。写真は、米テキサス州の油田地帯の原油ポンプジャッキ。2019年11月24日に撮影。(2022年 ロイター/Angus Mordant)

[メルボルン 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物はまちまち。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が価格下支えのため減産するとの思惑がある一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米経済はしばらくの間低成長に直面するとの見解を示したことを受けて懸念が広がった。

0003GMT時点で、米WTI先物は0.02ドル高の1バレル=93.08ドル。北海ブレント先物は0.27ドル(0.3%)安の100.72ドル。

パウエル議長は26日の講演で「インフレを低下させるために、トレンドを下回る成長が一定期間持続する必要がある公算が大きい」と発言。これを受けてドルが上昇した。

ドル指数は29日も上昇を継続。ドル高が進むと、ドル建てで取引される原油の割高感が意識されるため相場の重しとなる。

一方、OPECプラスが市場均衡のため減産する可能性があるとしたサウジアラビアなどの発言が相場を下支えしている。

関係筋は26日、アラブ首長国連邦(UAE)は生産方針についてサウジの考えと一致しているとロイターに明らかにした。また、オマーン石油省は市場の安定維持に向けたOPECプラスの取り組みを支持すると述べた。

ロイター
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