ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、FOMC議事要旨受け不安定な動きに

2022年08月18日(木)06時58分

米国株式市場は下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、FRBが9月の利上げ時に想定されていたほど積極的にならないとの見方が広がり、指数は不安定な動きとなった。(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、FRBが9月の利上げ時に想定されていたほど積極的にならないとの見方が広がり、指数は不安定な動きとなった。

午後にFOMC議事要旨が発表されると主要株価指数は下げ幅を縮小し、ダウ株価指数は一時プラスに転じた。

米小売り大手ターゲットが発表した軟調な決算がほぼ終日相場を圧迫した。アマゾン・ドット・コムなどのグロース株も売られた。アマゾンは1.9%安で取引を終えた。

FOMC議事要旨では、政策当局者がインフレ抑制に向け、必要な水準まで金利を引き上げる姿勢であることも示された。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズ(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は、FRBはタカ派的であり続けたが、9月の利上げは0.75%ではなく0.5%になる可能性も出てきた、と指摘した。

ターゲットは2.7%安。この日発表した第2・四半期決算は予想を超える90%の減益となったほか、既存店売上高の伸びも予想に届かなかった。衣料品や家庭用品などの大幅値下げを行ったものの、インフレが高進する中で消費者を引きつけることはできなかった。

S&P500小売指数は1.2%下落した。

前日は、同業のウォルマートやホーム・デポが好調な決算や見通しを発表していた。

米ホームセンター大手ロウズは0.6%高。四半期決算は利益が予想を上回った。

この日発表された7月の小売売上高は、前月から横ばいだった。ガソリン価格の上昇が一服したことで、ガソリンスタンドの売上高が減少した。

米取引所の合算出来高は107億6000万株。直近20営業日の平均は109億2000万株だった。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.04対1の比率で上回った。ナスダックは3.04対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33980.32 -171.69 -0.50 34029.55 34161.01 33828.41

前営業日終値 34152.01

ナスダック総合 12938.12 -164.43 -1.25 12968.63 13053.51 12863.01

前営業日終値 13102.55

S&P総合500種 4274.04 -31.16 -0.72 4280.40 4302.18 4253.08

前営業日終値 4305.20

ダウ輸送株20種 14915.48 -294.48 -1.94

ダウ公共株15種 1053.86 0.00 0.00

フィラデルフィア半導体 2970.12 -75.53 -2.48

VIX指数 19.90 +0.21 +1.07

S&P一般消費財 1346.02 -15.26 -1.12

S&P素材 505.27 -7.16 -1.40

S&P工業 842.34 -6.59 -0.78

S&P主要消費財 799.49 -1.87 -0.23

S&P金融 591.27 -3.13 -0.53

S&P不動産 284.29 -0.84 -0.29

S&Pエネルギー 588.58 +4.71 +0.81

S&Pヘルスケア 1549.82 -9.82 -0.63

S&P通信サービス 200.59 -3.78 -1.85

S&P情報技術 2624.87 -18.62 -0.70

S&P公益事業 392.25 -0.59 -0.15

NYSE出来高 8.16億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 29005 - 185 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 29000 - 190 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米シティ、ロシア部門売却を取締役会が承認 損失12

ワールド

韓国大統領、1月4ー7日に訪中 習主席と首脳会談

ワールド

マレーシア野党連合、ヤシン元首相がトップ辞任へ

ビジネス

東京株式市場・大引け=続落、5万円台維持 年末株価
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中