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午前の日経平均は小反発、ハイテクの一角買われる 米株先物が堅調

2022年07月27日(水)12時13分

午前の東京株式市場で日経平均株価は、前営業日比37円68銭高の2万7692円89銭と、小幅に反発した。写真は東証、2020年10月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 27日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均株価は、前営業日比37円68銭高の2万7692円89銭と、小幅に反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控える中、時間外取引の米株先物が堅調に推移し、半導体関連や電子部品といったハイテク株の一角が買われた。

日経平均は前日の米株安を受けて安く寄り付いた後、一時130円安に下げ幅を拡大した。ただ、売り一巡後は徐々に持ち直しプラスに浮上。その後も上げ幅を次第に拡大し、底堅さが意識された。

ハイテク株で堅調な銘柄が目立った。米大手ハイテク企業群「GAFAM」の一角を占める米グーグルの持ち株会社アルファベットとマイクロソフトが決算発表後、時間外取引で買われ、ハイテク株比率の高い米ナスダック総合の先物がしっかりとなったことが投資家心理を支えた。

一方、自動車などの輸送用機器がさえなかった。決算シーズンが本格化する中で「前日より為替は円安寄りだが、世界景気への懸念や中国でのロックダウン(都市封鎖)の業績影響が警戒されたようだ」(国内証券)という。

市場では「決算やテーマに応じた個別の物色意欲がみられるが、FOMCを前に相場全体では様子見になりやすい。FOMC後のアメリカ株の反応が警戒される」(ピクテ投信投資顧問の糸島孝俊ストラテジスト)との声も聞かれた。

TOPIXは0.05%高の1944.09ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆1684億1900万円だった。東証33業種では、値上がりは陸運業や医薬品、海運業など13業種で、値下がりは水産・農林業や輸送用機器、パルプ・紙など20業種だった。

東京エレクトロンとアドバンテストの2銘柄の上昇が日経平均を約60円押し上げた。日清製粉グループ本社が大幅高だったほか、東海旅客鉄道も買われた。一方、ファーストリテイリングはさえない。キヤノンは軟調。シマノは大幅安だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが631銘柄(34%)、値下がりは1105銘柄(60%)、変わらずは102銘柄(5%)だった。

ロイター
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