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午後3時のドルは129円前半で小動き、米金利につられ一進一退

2022年05月18日(水)15時23分

 5月18日、午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(129.39/42円)に比べてドル安/円高の129.13/15円で推移している。写真は米ドル紙幣。2月14日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(129.39/42円)に比べてドル安/円高の129.13/15円で推移している。米長期金利の低下が重しとなり、ドルは一時128.95円まで下落する場面もあった。ただ、米長期金利が小幅ながら上昇に転じると、ドル売り/円買いも一巡した。

時間外取引で米10年債利回りは足元、2.97%台半ばで推移。米10年債利回りはここのところ上昇の勢いが鈍化しており、ドル/円の重しになっている。

今後のドル/円相場は、3―4月にみられたような円売り一辺倒の動きは落ち着き、徐々に上値の重い展開になるとの声が聞かれた。楽天証券のFXディーリング部・荒地潤氏は、「足元のドル/円は130円台定着も難しくなっており、ドルの買い疲れ感が出てきている」と指摘する。

20日に公表される4月の全国消費者物価指数(CPI)をにらみ、様子見ムードも広がっているという。4月の全国CPIでは、生鮮食品を除くコアCPIが2%を超えると予想され、日銀の金融政策への影響が注視されている。

荒地氏は、足元の物価高は輸入物価の上昇の影響が大きく、日銀が緩和政策を続ける可能性は高いとしつつも、「コアCPIが2%を超えてくる中で、政策に微妙な変化が出てくるのではないか、という期待もある」と話した。日銀の金融政策に変化がみられれば円高リスクが高まりやすいため、積極的なドル買い/円売りは手控えられているという。

ユーロは対ドル、対円で底堅く推移した。ユーロ/ドルは1.0537ドル付近、ユーロ/円は136.08円付近で取引されている。オランダ中銀総裁のタカ派的な発言を受けて、ユーロの買い戻しが進んだ。

ただ、市場では「ロシアとウクライナ問題の長期化で欧州経済はかなり悪化しており、欧州中央銀行(ECB)の利上げに(欧州経済が)耐えられるかは不透明」(国内証券)との意見も聞かれた。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 129.13/15 1.0537/41 136.08/12

午前9時現在 129.41/43 1.0547/51 136.51/55

NY午後5時 129.39/42 1.0547/51 136.48/52

ロイター
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