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中国、4大銀にTLAC債の発行認める 破綻処理の円滑化に向け
2022年05月02日(月)07時24分
中国銀行保険監督管理委員会は4月29日、4大銀行とされる中国工商銀行(ICBC)、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行に対し、総損失吸収力(TLAC)債の発行を認めると通知した。写真はICBCのロゴ、2019年4月に北京で撮影(2022年 ロイター/Florence Lo)
[上海 29日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会は29日、4大銀行とされる中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行に対し、総損失吸収力(TLAC)債の発行を認めると通知した。同国の金融システムに混乱が広がることを防ぐ措置となる。
4大銀は、中国当局や主要国・地域の金融当局で構成する金融安定理事会(FSB)から「グローバルなシステム上重要な銀行」に指定されており、TLAC目標を2025年に満たすよう求められている。
同委によると、TLAC債は銀行が経営破綻した際に、債権者に元本の削減や免除を要求することができるほか、普通株への転換が可能。
中国当局は昨年、4大銀において25年1月1日からリスクアセット(保有資産額にリスクウエートを乗じたもの)の16%以上をTLACの所要水準とする法規を制定。28年からは18%に引き上げられる。
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