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米国株式市場=下落、メタが重し

2022年02月08日(火)07時21分

米国株式市場は、アマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の四半期決算が消化される中、下落して取引を終えた。2020年10月撮影(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[7日 ロイター] - 米国株式市場は、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)など主要企業の四半期決算が消化される中、下落して取引を終えた。

先週の決算発表でさえない見通しを示したメタは5.1%値下がりし、S&P総合500種を圧迫した。一方、エヌビディアは1.7%上昇し、同指数を下支えした。

好決算を受けて前週末に時価総額が約1900億ドル増加したアマゾン・ドット・コムは0.2%高。

フィットネス機器のペロトン・インタラクティブは約21%急伸。同社の買収にアマゾンやナイキが関心を寄せているという報道が材料になった。

テクノロジー株などバリュエーションの高い銘柄から資金をシフトする投資家の最近の動きを反映し、S&Pグロース指数は0.9%下落、バリュー指数は0.1%上昇した。

S&P500は年初来5%超下落している。米連邦準備理事会(FRB)が予想よりも速いペースで利上げを実施する可能性があるとの見方も重しとなっている。

ロングボウ・アセットマネジメントの最高経営責任者(CEO)、ジェイク・ダラーハイド氏は「今年に入るまで下落局面では当然のように買いが入っていたが、もうその保証はない。指数や個別銘柄に毎日、毎週、調整が見られている」と指摘した。

食肉加工のタイソン・フーズは約12%上昇。価格の上昇を背景に四半期利益がほぼ倍増し、市場予想を上回った。

リフィニティブのデータによると、4日時点で決算を発表済みのS&P採用企業278社のうち、利益がアナリスト予想を上回った割合は78%となっている。

1月の雇用統計が予想以上に強い内容となったことを受け、積極的な金融引き締めを巡る懸念が高まっており、10日発表のインフレ指標が注目される。

市場が織り込む3月の50ベーシスポイント(bp)利上げ確率は現在3分の1で、年末までに政策金利が1.5%に達する可能性も織り込まれつつある。

格安航空会社・スピリット航空は17%の大幅高となった。同業フロンティア・グループ・ホールディングスが同社を29億ドルで買収し、両社の経営を統合すると発表した。

米国預託証券10億株を追加登録した中国の電子商取引大手・アリババ・グループは約6%下落した。

米取引所の合算出来高は102億株。直近20営業日の平均は124億株。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.16対1の比率で上回った。ナスダックでも1.33対1で値上がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 35091.13 +1.39 0.00 35108.38 35325.01 34993.98

前営業日終値 35089.74

ナスダック総合 14015.67 -82.34 -0.58 14118.79 14236.31 13974.10

前営業日終値 14098.01

S&P総合500種 4483.87 -16.66 -0.37 4505.75 4521.86 4471.47

前営業日終値 4500.53

ダウ輸送株20種 15192.95 -21.36 -0.14

ダウ公共株15種 943.20 +1.01 +0.11

フィラデルフィア半導体 3452.33 -0.74 -0.02

VIX指数 22.86 -0.36 -1.55

S&P一般消費財 1453.17 -3.16 -0.22

S&P素材 519.77 -2.22 -0.43

S&P工業 847.11 +0.59 +0.07

S&P主要消費財 792.54 +0.82 +0.10

S&P金融 668.58 +2.20 +0.33

S&P不動産 292.42 -0.26 -0.09

S&Pエネルギー 532.31 +6.86 +1.30

S&Pヘルスケア 1538.72 -1.99 -0.13

S&P通信サービス 238.47 -5.46 -2.24

S&P情報技術 2780.55 -18.40 -0.66

S&P公益事業 347.22 -0.68 -0.20

NYSE出来高 9.38億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27215 - 5 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 27200 - 20 大阪比

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