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ECB最初の利上げ、22年第4四半期と予想=オランダ中銀総裁

2022年02月07日(月)07時52分

 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は6日、ECBが2022年第4・四半期に最初の利上げを行う可能性があるとの見方を示した。2019年9月、オランダのハーグで撮影(2022年 ロイター/Eva Plevier)

[アムステルダム 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は6日、ECBが2022年第4・四半期に最初の利上げを行う可能性があるとの見方を示した。

クノット氏はオランダのテレビ番組とのインタビューで、ECBの資産購入プログラムについて、出来るだけ早期の縮小を支持すると述べた。

「個人的には、最初の利上げは今年の第4・四半期頃になると予想している。通常0.25%ポイントの利上げを行う。これと異なる措置を取る理由はない」と述べた。その上で、2回目の利上げは1回目の後、短期間に行われ、恐らく23年第1・四半期になるとの見方を示した。

欧州中央銀行(ECB)は3日、主要政策金利を予想通り据え置いた。インフレ率が過去最高に達する中でも当面は大規模な刺激策を維持する。同時にインフレリスクが増大していることを認めた。

ラガルド総裁は、利上げを急ぐことはないと述べたが、年内の利上げの可能性は明確には否定せず、ハト派スタンスからの転換が鮮明となった。

ECBはまず資産購入プログラムを終了する必要があり、第4・四半期までに購入額を月200億ユーロとなるよう段階的に縮小する計画。一方、3日以降、債券市場は12月までに約40ベーシスポイント(bp)の利上げがあるとの見方を織り込み始めている。

ロイター
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