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英ボーダフォン、10─12月期は増収 株主リターン向上に意欲

2022年02月02日(水)19時28分

英通信大手ボーダフォンが発表した第3・四半期(2021年10─12月期)決算は、グループサービス売上高が2.7%の増収となった。独デュッセルドルフで2013年撮影。(2022年 ロイター/Ina Fassbender/File Photo)

[ロンドン 2日 ロイター] - 英通信大手ボーダフォンが発表した第3・四半期(2021年10─12月期)決算は、グループサービス売上高が2.7%の増収となった。最大の市場であるドイツが引き続き伸び、ニック・リード最高経営責任者(CEO)は「堅調な四半期」になったとした。

アクティビスト(物言う株主)のセビアン・キャピタルの標的となっているボーダフォンは、事業の弱い部分に取り組むことで株主リターンの向上を図っていると説明した。

一方、アナリストによると、投資家はボーダフォンにとって長年問題となっているイタリアやスペインなどの市場での再編機会を注目している。

CEOは、ドイツにおけるモメンタムの強化と、減収が続くスペインでの変革加速に注力していると述べた。

スペインでは、ボーダフォンの携帯電話契約者数が5万3000人、ブロードバンド契約者数が5万人減少し、イタリアでは8四半期連続の減少となった。

シティのアナリストは、今回の数字は市場にとって満足いくものとの認識を示し、「英国、イタリア、スペイン市場での統合や、(タワー事業の)バンテージ分離などの取り組みに焦点が当てられている」と語った。

ロイターは今月、ボーダフォンとイリアドがイタリアでの事業統合に向けて交渉していると報道した。同国では通信事業者が価格競争を続けている。

ロイター
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