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NY外為市場=ドル上昇、FRB当局者発言を材料視

2021年08月05日(木)05時21分

ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。市場予想を大幅に下回る米ADP民間雇用を受け、朝方は最大0.3%下落したものの、米連邦準備理事会(FRB)当局者によるタカ派的な発言を手掛かりに上昇した米債券利回りに追随し、最大0.3%上昇した。写真は2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。市場予想を大幅に下回る米ADP民間雇用を受け、朝方は最大0.3%下落したものの、米連邦準備理事会(FRB)当局者によるタカ派的な発言を手掛かりに上昇した米債券利回りに追随し、最大0.3%上昇した。

ADPとムーディーズ・アナリティクスが発表した7月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が33万人増加し。労働力と原材料不足が足かせとなり、市場予想の69万5000人増を大きく下回った。

6日に発表される7月の米雇用統計に注目が集まる中、TDセキュリティーズのシニア為替ストラテジスト、メイゼン・イッサ氏は、予想を下回るADP雇用報告を受けて「市場が幾分神経質となる可能性がある」と指摘した。

一方、米供給管理協会(ISM)が発表した7月の非製造業総合指数(NMI)は、消費支出がモノからサービスへ移る中、64.1と、統計開始以来の最高値となった。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.2%高の92.246。

ドル/円は0.4%高の109.45円。ADP雇用報告発表直後、ドルは109円を割り込み、108.77円を付ける場面もあった。

ユーロは0.2%安の1.1840ドル。ポンドも0.2%安の1.3889ドル。

FRBのクラリダ副議長は4日、米経済が雇用や物価の目標達成に向け引き続き順調に推移しているとした上で、2023年に利上げを開始できる状況にあるという認識を示した。

ダラス地区連銀のカプラン総裁は「7月と8月の雇用統計で進展が続けば、近く量的緩和の縮小に着手するのが得策だ」との考えを示した。

暗号資産(仮想通貨)のイーサは7%高の2690ドル。ビットコインは4%高の3万9640ドル。

ドル/円 NY午後4時 109.46/109.47

始値 109.12

高値 109.67

安値 108.73

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1838/1.1839

始値 1.1855

高値 1.1899

安値 1.1834

ロイター
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