ニュース速報

ビジネス

米株上昇続く、ダウ373ドル高 ディズニー決算が支援

2020年08月06日(木)06時19分

米国株式市場は上昇して取引を終えた。米娯楽大手ウォルト・ディズニーの第3・四半期決算が調整後ベースで黒字を確保したほか、米国の新型コロナウイルス追加対策の合意が近いとの楽観的な見方が支援した。ニューヨーク証券取引所で6月撮影(2020年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米娯楽大手ウォルト・ディズニーの第3・四半期決算が調整後ベースで黒字を確保したほか、米国の新型コロナウイルス追加対策の合意が近いとの楽観的な見方が支援した。

ディズニーは8.8%高で終了。1日の上昇率としては3月24日以来の大きさを記録し、ダウとS&P押し上げに寄与した。第3・四半期決算は、新型コロナ流行に伴うテーマパーク閉鎖や映画公開延期が響き赤字に転落したものの、調整後ベースでは黒字を確保した。

モバイル決済のスクエアも7.1%高。新型コロナ流行を受けたオンライン販売の増加やモバイル決算の利用拡大を背景に、第2・四半期決算は64%の増収となった。

リフィニティブのデータによると、これまでにS&P総合500種構成企業の384社が決算を発表。23.5%が予想を上回る結果で、94年以来の好成績となっている。

朝方発表された米経済指標は強弱まちまちの内容となった。

7月のISM非製造業総合指数(NMI)は16カ月ぶりの高水準となった。内訳の新規受注指数が過去最高水準に達した。

一方、7月のADP全米雇用報告は、民間部門雇用者数の伸びが16万7000人と、前月から急鈍化し、市場予想の150万人も大幅に割り込んだ。

ベアードの投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は「状況が大きく回復したのは確かだが、持続的な勢いが必要だ」と述べた。

米コロナ追加経済対策法案を巡る政権と民主党指導部の協議はこの日も継続。共和党の一角からは7日までに合意がまとまらなければ、協議は決裂するとの見方が台頭している。

この日の取引では金融<.SPSY>、工業<.SPLRCI>、素材<.SPLRCM>がアウトパフォームした。

一方、遠隔治療のテラドック・ヘルスは19.01%急落。新型コロナ流行に伴う遠隔医療への需要増を見込み、慢性疾患向け医療管理サービスを手掛けるリボンゴ・ヘルスを185億ドルで買収することで合意した。リボンゴも11.40%安。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.47対1の比率で上回った。ナスダックも2.14対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約100億9000万株。直近20営業日の平均は104億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27201.5 +373.05 +1.39 26924. 27221. 26924. <.DJI>

2 78 67 78

前営業日終値 26828.4

7

ナスダック総合 10998.4 +57.23 +0.52 10967. 11002. 10943. <.IXIC>

0 87 11 72

前営業日終値 10941.1

7

S&P総合500種 3327.77 +21.26 +0.64 3317.3 3330.7 3317.3 <.SPX>

7 7 7

前営業日終値 3306.51

ダウ輸送株20種 10215.4 +128.75 +1.28 <.DJT>

1

ダウ公共株15種 825.37 -7.12 -0.86 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 2207.56 -2.25 -0.10 <.SOX>

VIX指数 22.90 -0.86 -3.62 <.VIX>

S&P一般消費財 1165.04 +16.13 +1.40 <.SPLRCD>

S&P素材 388.22 +5.86 +1.53 <.SPLRCM>

S&P工業 621.97 +12.00 +1.97 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 647.64 -1.45 -0.22 <.SPLRCS>

S&P金融 403.89 +5.82 +1.46 <.SPSY>

S&P不動産 223.10 -1.43 -0.64 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 282.46 +2.95 +1.05 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1241.86 +6.07 +0.49 <.SPXHC>

S&P通信サービス 192.76 +0.47 +0.25 <.SPLRCL>

S&P情報技術 2002.02 +6.97 +0.35 <.SPLRCT>

S&P公益事業 305.02 -3.86 -1.25 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.51億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22490 - 20 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 22470 - 40 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

タイ首相、カンボジアとの戦闘継続を表明

ワールド

ベラルーシ、平和賞受賞者や邦人ら123人釈放 米が

ワールド

アングル:ブラジルのコーヒー農家、気候変動でロブス

ワールド

アングル:ファッション業界に巣食う中国犯罪組織が抗
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 5
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 8
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 9
    「体が資本」を企業文化に──100年企業・尾崎建設が挑…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中