ニュース速報

ビジネス

アジア株式市場サマリー

2020年04月01日(水)20時01分

[1日 ロイター] - 中国株式市場は下落。ただ、政府の追加景気支援策期待で下げは限定された。

上海総合指数<.SSEC>終値は15.7747ポイント(0.57%)安の2734.5215。

上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数<.CSI300>終値は11.079ポイント(0.30%)安の3675.076。

政策支援期待が浮上した背景には前日の国営メディアの報道がある。報道によると、国務院(内閣)は新型コロナウイルスの感染拡大による影響に対応し財政・金融政策の調整をさらに進める方針を示した。

きょう財新/マークイットが発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は過去最低だった前月から大きく改善した。ただ、景況拡大と悪化の節目をかろうじて上回ったにとどまり、新型コロナ危機の企業活動への影響が鮮明となった。

香港株式市場も下落。新型コロナ危機が経済に及ぼす打撃が引き続き懸念されている。

中州国際はリポートで、米欧で新型コロナの感染拡大ペースが落ちておらず、投資家は当面慎重な戦略をとり続けるだろうと指摘した。

ソウル株式市場は反落し4%近く下げた。新型コロナウイルスの感染拡大と世界的な景気後退の見通しが相場を圧迫し、各国政府や中央銀行による景気刺激策による押し上げ効果を上回った。

総合株価指数(KOSPI)の下落率はここ約1週間で最大となった。

キウム投資証券のアナリストは、投資家が4ー6月期の景気の落ち込みを注視して弱気に転じ、中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)の改善や追加経済対策を重視しなかったと指摘した。

海外勢は5509億ウォン(約4億4792万ドル)相当の売り越し。

シドニー株式市場は反発して終了。エネルギー株と鉱業株が上昇を主導した。オーストラリアの最大貿易相手国である中国の財新と英調査会社マークイットが発表した3月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が上昇し、景気回復の兆しを示したことが好感された。

S&P/ASX200指数は3月17日以来の高値で取引を終えた。

エネルギー株指数<.AXEJ>は7.5%高と2週間ぶり高値。上昇率は2008年10月以来の大きさとなった。

鉱業株指数<.AXMM>は3.4%高と、ここ1週間で最大の上昇率。ブラジルの資源大手バーレが、生産能力の回復について新型コロナ拡大の影響で先送りする可能性を示唆したことが材料視された。

金融株指数<.AXFJ>は2.6%高。「四大銀行」は軒並みプラス圏で終了した。格付け大手S&Pグローバル・レーティングは、オーストラリアの大手銀行が貸倒損失の急増を吸収するかなりのゆとりを有しているとの見方を示した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

中国 上海総合指数 2734.5215 - 15.7747 - 0.57 2743.5409 2773.3641 2731.0794 <.SSEC>

前営業日終値 2750.2962

中国 CSI300指数 3675.076 -11.079 -0.30 3682.297 3731.780 3670.965 <.CSI300>

前営業日終値 3686.155

香港 ハンセン指数 23085.79 -517.69 -2.19 23365.90 23540.01 22947.64 <.HSI>

前営業日終値 23603.48

香港 ハンセン中国株指数 9404.98 -189.79 -1.98 9474.88 9636.93 9358.15 <.HSCE>

前営業日終値 9594.77

韓国 総合株価指数 1685.46 -69.18 -3.94 1737.28 1762.44 1685.37 <.KS11>

前営業日終値 1754.64

台湾 加権指数 9663.63 -44.43 -0.46 9726.20 9736.00 9663.63 <.TWII>

前営業日終値 9708.06

豪 S&P/ASX指数 5258.60 +181.80 +3.58 5076.80 5272.30 5076.80 <.AXJO>

前営業日終値 5076.80

シンガポール ST指数 2440.27 -40.96 -1.65 2468.17 2481.44 2419.10 <.STI>

前営業日終値 2481.23

マレーシア 総合株価指数 1322.66 -28.23 -2.09 1344.90 1344.90 1322.66 <.KLSE>

前営業日終値 1350.89

インドネシア 総合株価指数 4466.037 -72.893 -1.61 4538.930 4627.418 4445.14 <.JKSE>

前営業日終値 4538.930

フィリピン 総合株価指数 5408.52 +87.29 +1.64 5321.79 5408.52 5290.85 <.PSI>

前営業日終値 5321.23

ベトナム VN指数 680.23 +17.70 +2.67 658.80 684.96 657.41 <.VNI>

前営業日終値 662.53

タイ SET指数 1105.51 -20.35 -1.81 1117.51 1132.10 1105.34 <.SETI>

前営業日終値 1125.86

インド SENSEX指数 28265.31 -1,203.18 -4.08 29505.33 29505.98 28073.43 <.BSESN>

前営業日終値 29468.49

インド NSE指数 8253.80 -343.95 -4.00 8584.10 8588.10 8198.35 <.NSEI>

前営業日終値 8597.75

(リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国GDP、第1四半期は前期比+1.3%で予想上回

ビジネス

日経平均は反落で寄り付く、米金利高止まりを警戒

ワールド

メキシコ大統領選、与党シェインバウム氏が支持リード

ワールド

ウクライナ、国外在住男性のパスポート申請制限 兵員
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中