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ジャビド英財務相、3月11日に来年度予算発表へ 公共投資を拡大
1月7日、英国のジャビド財務相(写真)は3月11日に来年度(2020年4月─2021年3月)予算を発表する。1月末に実現するとみられる欧州連合(EU)離脱後の初の予算となる。写真はロンドンで6日撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン 7日 ロイター] - 英国のジャビド財務相は3月11日に来年度(2020年4月─2021年3月)予算を発表する。1月末に実現するとみられる欧州連合(EU)離脱後の初の予算となる。
12月に実施された総選挙の期間中、ジャビド財務相は緊縮財政の10年の終わりを有権者に印象づけるため、公共投資を長期平均のほぼ2倍に増やす方針を掲げた。
同相は7日、「英国中の人々が我々に変革が必要だと訴えてきた。我々はそれに耳を傾け、そして今、実現させる」と語り、「再生の10年」と国全体により大きな機会をもたらすことを約束した。
財務省によると、ジャビド財務相は低金利に乗じて公共投資を増やし、年間最大200億ポンド(260億ドル)を道路や鉄道、その他のインフラに追加投資するという保守党の選挙公約の実現を目指す。また、環境対策にも優先的に予算配分するという。
英国は財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率が2010年の10%から、現在では2%前後に低下しているため、歳出に調整余地がある。
有力シンクタンクの英財政研究所(IFS)は2019年11月に、保守党の選挙公約に基づけば、医療費を除く公共支出はインフレ調整後で2024年までに2010年比で14%減少するとの見通しを示した。
またIFSは、離脱に伴う移行期間が終了する2020年末までに英国がEUと新たな通商協定を締結できなければ、政府の借り入れが急激に拡大する可能性があると指摘した。





