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トムソン・ロイター、相当規模の買収機会模索 四半期決算発表
[トロント 6日 ロイター] - ニュース・情報サービス、トムソン・ロイター
ロイターのインタビューで、買収費用として20億ドルを用意したと明らかにした。ファイナンシャル&リスク(F&R)部門の過半数株式を投資会社ブラックストーン
スミスCEOはアナリストとの電話会議で、適正案件があれば20億ドル超を投じる可能性を示した。
トムソン・ロイターの株価はこの日午前の取引で、1.1%上昇した。
第3・四半期決算は減益となったものの、市場予想ほど落ち込まなかった。
1株利益(一時項目除く)は0.11ドル。前年同期は0.27ドル。リフィニティブのアナリスト予想である0.03ドルを上回った。
売上高(為替変動の影響除く)は3%増の12億9000万ドル。アナリスト予想は平均で13億2000万ドル。
部門別の売上高(為替変動の影響除く)は、法務部門が4%増の8億8300万ドル。税務・会計部門は3%増の3億4100万ドル。ロイターニュース部門は4%減った。
利払い・税・償却前利益(EBITDA、為替変動の影響除く)は21%減の3億0200万ドル。非継続事業の収益が伸びる一方、継続事業の法人税負担が拡大した。
2018年通期の売上高は1ケタ台前半の伸びになるとの見通しを据え置いた。スミスCEOはアナリストとの電話会議で、より長期では1桁台半ばの伸びが目標と説明した。
調整後のEBITDAは13億ドルを見込む。従来予想は12億ー13億ドル。前年は16億ドル。
スミスCEOは声明で「年初からの業績を踏まえ、今年は底堅い一年となり、来年は上向くとの確信が強まっている」と述べた。
エドワード・ジョーンズのアナリストは、トムソン・ロイターの中核事業成長に勇気付けられたとしつつ、見通しに慎重な見方を示した。「新たな営業構造に転換する中、向こう数年間にわたる利益の伸びを巡り幾分不透明感がある」と話した。