ニュース速報

ビジネス

米株反発、S&P7営業日ぶり上昇 ハイテク株に買い戻し

2018年10月13日(土)06時48分

 10月12日、米国株式市場は反発。前日まで6営業日続落していたS&P総合500種は約1.4%上昇した。ニューヨーク証券取引所で撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。前日まで6営業日続落していたS&P総合500種<.SPX>は約1.4%上昇した。第3・四半期の決算シーズンを控えて買い戻しが見られ、テクノロジー株は1週間にわたる下げから反発した。

S&P情報技術株指数<.SPLRCT>は3.2%高で、3月26日以来の上昇率となった。それでも、週間の下落率は3月末以来の大きさ。

オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者(CIO)、ジャンナ・サンプソン氏は「高成長企業の株が売られ過ぎとみて、買いが入っている。決算が始まる来週を前に買い意欲が出た」と指摘。

「もし決算内容が良く、貿易を巡る悪いニュースがなければ、この上昇は持続可能だろう。貿易のニュースが不確定要素だ」とも述べた。

テクノロジーセクターは大きく上げ、アップルとマイクロソフトはそれぞれ3%超上昇。銀行決算でクレジットカード会社の好調な業績が示され、ビザとマスターカードも5%近く上げた。

S&P銀行株指数<.SPXBK>は0.4%安で終了したが、この日の安値からは大幅に戻した。この日はJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が決算を発表。JPモルガンは利益が予想を上回ったものの1%下落。一方、シティは2.1%、Wファーゴは1.3%それぞれ上昇した。

今週大きく売られたネットフリックスとアマゾン・ドット・コムは、それぞれ5.7%と4.0%上昇した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.38対1の比率で上回った。ナスダックでは1.51対1で値上がり銘柄数が多かった。

S&P総合500種構成銘柄を見ると、52週高値を更新した銘柄はなく、52銘柄が新安値を付けた。ナスダック総合構成銘柄では10銘柄が新高値を更新し、234銘柄が新安値を付けた。

米取引所の合算出来高は89億1000万株で、直近20営業日の平均は77億8000万株を上回ったが、出来高が膨らんだここ2日からは大きく減少した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25339.99 +287.16 +1.15 25407.6 25467. 25000. <.DJI>

3 55 83

前営業日終値 25052.83

ナスダック総合 7496.89 +167.83 +2.29 7507.84 7516.6 7368.3 <.IXIC>

9 3

前営業日終値 7329.06

S&P総合500種 2767.13 +38.76 +1.42 2770.54 2775.7 2729.4 <.SPX>

7 4

前営業日終値 2728.37

ダウ輸送株20種 10489.29 +92.06 +0.89 <.DJT>

ダウ公共株15種 723.61 +0.24 +0.03 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1253.58 +24.22 +1.97 <.SOX>

VIX指数 21.31 -3.67 -14.69 <.VIX>

S&P一般消費財 865.58 +18.20 +2.15 <.SPLRCD>

S&P素材 337.46 +1.40 +0.42 <.SPLRCM>

S&P工業 621.50 +3.39 +0.55 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 539.23 +2.82 +0.53 <.SPLRCS>

S&P金融 439.16 +0.43 +0.10 <.SPSY>

S&P不動産 190.64 -0.13 -0.07 <.SPLRCRE

C>

S&Pエネルギー 540.51 +1.64 +0.30 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1054.06 +15.35 +1.48 <.SPXHC>

S&P通信サービス 152.11 +3.09 +2.08 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1243.12 +37.98 +3.15 <.SPLRCT>

S&P公益事業 268.80 +0.17 +0.06 <.SPLRCU>

NYSE出来高 10.10億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 22590 - 60 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 22550 - 100 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベネズエラ沖の麻薬船攻撃、米国民の約半数が反対=世

ワールド

韓国大統領、宗教団体と政治家の関係巡り調査指示

ビジネス

エアバス、受注数で6年ぶりボーイング下回る可能性=

ワールド

EU、27年までのロシア産ガス輸入全面停止へ前進 
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的、と元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 3
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 4
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡…
  • 5
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 6
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 7
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中