ニュース速報

ビジネス

欧州委、今年のユーロ圏成長率予想を2.1%に下げ 貿易摩擦影響

2018年07月13日(金)03時55分

 7月12日、欧州連合(EU)欧州委員会は、今年のユーロ圏の域内総生産(GDP)伸び率予想を2.1%へ引き下げた。写真はドムブロフスキス副委員長、アテネで6月撮影(2018年 ロイター/Costas Baltas)

[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は12日、今年のユーロ圏の域内総生産(GDP)伸び率予想を2.1%へ引き下げた。米国との貿易摩擦と原油価格の上昇を主な理由に挙げた。

5月時点では2.3%の伸びを予想していた。2019年の予想は2.0%に据え置いた。ユーロ圏の成長率は17年は2.4%だった。

欧州委のドムブロフスキス副委員長は「GDP予想の引き下げは、米国との貿易摩擦の激化など外部環境の悪化が信頼感を損ない、経済成長の足かせになりかねないことを示している」と述べた。

モスコビシ委員(経済・財務・税制担当)は、貿易摩擦がさらにエスカレートした場合には欧州と世界経済への悪影響は一段と大きなものになると警告。「貿易戦争に勝者はいない。犠牲者だけだ」と語った。

欧州委は石油価格の上昇も景気減速につながると指摘。インフレ率見通しを2018年は1.5%から1.7%へ、19年は1.6%から1.7%へ引き上げた。

<英国とイタリアの弱さ顕著>

国別ではドイツの成長率予想を2018年は2.3%から1.9%へ、19年は2.1%から1.9%へ引き下げた。

フランスも今年の予想を2.0%から1.7%へ、来年は1.8%から1.7%へ下方修正した。

ユーロ圏で今年最も弱い伸びが見込まれるのはイタリアで、最新の予想は1.3%。前回予想は1.5%だった。19年は1.1%へと一段と減速する見通し。欧州委はイタリアの新政権の歳出計画を巡り、「経済政策への懸念や不透明感が再燃している」ことが一因とした。

EU28カ国の中では今年の英国の成長率が1.3%とイタリアに並んで最も低い伸びになると予想した。5月時点での予想は1.5%だった。EUを離脱する予定の19年は、成長率は1.2%との予想を示した。一方でインフレ見通しは2.5%から2.6%へ引き上げた

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、レバノン攻撃継続なら停戦離脱も トランプ氏

ワールド

ホルムズ通過の安全確保に懸念、大手海運各社 再開に

ワールド

トランプ氏、体制変更後のイランと制裁緩和を協議 武

ビジネス

米デルタ航空、燃料急騰が業績圧迫 業界再編の可能性
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命防衛隊と消耗戦に
  • 4
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 5
    キッチンスポンジ使用の思いがけない環境負荷...マイ…
  • 6
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    アメリカとイランが2週間の停戦で合意...ホルムズ海…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 9
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 10
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中