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ドル下落、低調な住宅着工統計受け=NY市場

2017年10月19日(木)07時50分

 10月18日、ニューヨーク外為市場では、9月の米住宅着工件数が1年ぶりの低水準となったことを受けドルが下落した。2010年9月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、9月の米住宅着工件数が1年ぶりの低水準となったことを受けドルが下落した。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時93.797まで上昇したものの、終盤の取引では0.12%下落の93.371となっている。

ウェルズ・ファーゴ証券(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、エリック・ビロリア氏はドル指数について、93.80近辺にテクニカルな抵抗線が存在している可能性があると指摘。これにより少なくとも短期的な上昇が阻まれている可能性があるとの見方を示した。

前日までの4日間でドルは0.53%上昇。上昇は主に米国債利回りの上昇を反映したものだった。コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)の首席市場アナリスト、オマー・エシナー氏は、「週初から国債利回りが相場の動意となっている」とし、「米国債利回りが広範に上昇していることがドル支援要因となっている」と述べた。

この日の取引で米10年債利回りは6日ぶり、30年債利回りは5日ぶりの高水準を付けている。

エシナー氏は、来年2月に任期が切れるイエレン連邦準備理事会(FRB)議長の後任にトランプ氏がイエレン氏ほどハト派的でない人物を任命する可能性があるとの見方も米国債利回り上昇の背景にあるとの見方を示している。

この日は英ポンドが一時6日ぶりの安値に下落。英国立統計局(ONS)の統計で失業率は低下したものの、賃金の上昇がなお抑制されていることが確認されたことが売り要因となった。

一方、カナダドルは対米ドルで上昇。原油価格の上昇に加え、製造業売り上げが好調だったことが買い要因となった。

ドル/円 NY終値 112.92/112.95

始値 112.75

高値 113.04

安値 112.72

ユーロ/ドル NY終値 1.1787/1.1788

始値 1.1751

高値 1.1805

安値 1.1744

(表はロイターデータに基づいています)

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