ＥＣＢの追加措置、物価安定の可能性高まった＝ベルギー中銀総裁

　１２月４日、ベルギー中央銀行のスメッツ総裁は、欧州中銀（ＥＣＢ）の追加緩和措置について自信を示した。写真はユーロのコイン、５月撮影（２０１５年　ロイター／Dado Ruvic）

［ブリュッセル　４日　ロイター］ - ベルギー中央銀行のスメッツ総裁は、欧州中銀（ＥＣＢ）の追加緩和措置について自信を示した。

ＥＣＢ理事でもある同総裁は会見で、「これらの措置により物価安定とみなす水準の完全な回復への可能性が大幅に高まった」と述べた。

総裁は、市場は今回のＥＣＢの措置を失望視しているようだが、金融市場や実体経済での状況との関連でみるべきだとし、ＥＣＢの措置による状況の改善に自信を示した。

スメッツ総裁はユーロ圏の景気回復は改善している兆候がみられると指摘。「インフレは回復するとみているが、誰もが知っている様々な要因により、想定したより緩慢だ。われわれが物価安定とみなす水準に十分に早く戻るかどうかは確信がもてない」と述べた。

総裁はＥＣＢの政策はすでに効果がでているとし、ユーロ圏のあらゆる国で銀行貸出金利が低下し信用も拡大していることを挙げた。

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