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独CPI10月は上昇、ECBへの緩和圧力は継続

10月29日、独連邦統計庁が発表した10月の消費者物価指数(CPI)速報値はEU基準で前年比0.2%上昇した。5月以来の高水準となった。写真は2014年9月、ベルリンで(2015年 ロイター/Thomas Peter)
[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した10月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年比0.2%上昇した。プラスに転じ、5月以来の高水準となった。
ただ、欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏全体の目標としている2%弱の水準には程遠く、一段の追加措置圧力が掛かる状況が続く。
上昇幅は市場予想の0.1%を上回った。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ジェニファー・マキューン氏は、エネルギー価格が今後、インフレ率を押し上げる公算があるものの、ドイツの賃金上昇ペースが鈍く、消費者のインフレ期待も弱いことから、コアインフレが急上昇する公算は小さいと見通した。
今回の数値が市場予想を上回ったことを受け、30日公表予定の10月ユーロ圏全体のCPI速報値が0.1%上昇する可能性があるとの見方も出ている。
ロイター調査では、横ばいを見込んでいる。