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トランプ米大統領は5日、製造業促進に向けた新たな規制の一環として、国内製薬工場の承認にかかる期間の短縮を目的とした大統領令に署名した。写真はメリーランド州の米食品医薬品局(FDA)本部前で2020年8月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、製造業促進に向けた新たな規制の一環として、国内製薬工場の承認にかかる期間の短縮を目的とした大統領令に署名した。
大統領令は米食品医薬品局(FDA)に審査の合理化や、工場稼働前の早期支援に向けた国内製造業者との協力を指示する内容。
また、海外の製造業者による有効成分の供給元報告の取り締まりを改善し、順守していない施設の公表を検討するよう指示した。
FDAのマカリー長官は、海外工場の抜き打ち検査を開始する方針を示した。
大統領令は米環境保護局(EPA)に対し工場建設の認可加速も指示している。
今回の措置は医薬品製造を国内に回帰させるトランプ政権の取り組みの一環。アナリストや企業は、工場新設には少なくとも5年かかるとしている。
ホワイトハウスはそうした長期のスケジュールは「国家安全保障の観点から受け入れられない」と表明。トランプ氏は声明で「未来への投資として、われわれは医療供給網を恒久的に国内に回帰させる」と述べた。
政権は先月、安全保障上の理由から半導体と医薬品に関税を課す手続きの一環として、これらの分野の輸入状況に関する調査を開始した。
現時点で分野別関税の税率や時期についてはほとんど明らかになっていないが、トランプ氏は5日に、今後2週間内に発表するとの見通しを示した。