ニュース速報

ドル107円半ば、米中協議巡る報道で乱高下

2019年10月10日(木)15時36分

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の107円半ば。米中の閣僚級通商協議を前に相次いだ報道を受け午前の取引で乱高下した後、午後には小康状態となり同協議の結果を見極める姿勢が広がった。

ドルは朝方の薄商いの中、107.03円まで下落。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが関係筋の話として、7─8日にワシントンで行われた米中次官級通商協議では進展がなかったと報じた。

交渉決裂の可能性を警戒する形で米株先物が時間外取引で下落、円が買われたが、すぐに切り返した。

その手掛かりはCNBC記者のツイッター。米政権高官の話として、中国の劉鶴副首相が閣僚級協議を1日で切り上げ、10日にワシントンを発つ計画だとする報道を否定した。

トランプ米政権が米企業に対し、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]への一部製品供給を容認するライセンスを近く発行すると、米紙ニューヨーク・タイムズが報じたことも話題となった。ドルは107.77円まで大きく反発した。

市場では「途中経過に一喜一憂している状態だが、最終的な包括合意が難しいことは確かだろう。最終的には再び円が買われそうだ」(トレーダー)との声が出ていた。

人民元は7.1280元で取引を開始した後、米政府が通貨問題を巡る中国との部分合意の一環として、通貨協定を打ち出す方向で検討しているとの報道を挟んで一時7.1020元まで元高が進んだ。ブルームバーグが関係筋の話として報じた。

部分合意によって、来週予定していた一部中国製品への関税引き上げを保留にする可能性があるという。

通貨協定に関する報道と元高の直接的な因果関係は定かではないが、市場では「米中通貨協定がドル資金の融通などを含むとすれば、元高の方が借入れコストが安くて済むことになる」(FX会社)との見方が出ていた。

豪ドルは、朝方につけた安値71円後半から72円前半へ反発。日本製紙<3863.T>が豪オローラの板紙パッケージ部門を買収するとの発表が手掛かり。

買収額は17億2000万豪ドル、円換算で1243億円。現金で支払うとしており、円から豪ドルへまとまった為替取引が行われるのではないかとの思惑が出ている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 107.50/52 1.0985/89 118.11/55

午前9時現在 107.21/23 1.0982/86 117.77/81

NY午後5時 107.46/49 1.0969/73 117.90/94

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、イラン元司令官親族の永住権停止 移民当局の拘束

ワールド

ウクライナとトルコ首脳が会談、安保協力強化で合意

ワールド

米軍機撃墜で新防空システム使用、イラン「実戦で披露

ワールド

イラン南部の原発に飛翔体、1人死亡 南西部の石化施
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 5
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 6
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 7
    【写真特集】天山山脈を生きるオオカミハンター
  • 8
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 9
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 10
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が…
  • 5
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 8
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 9
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 10
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中