コラム

ベルリンの新たな壁に失望

2009年11月09日(月)15時24分

 ベルリンの壁崩壊20周年の記念イベントの1つとして、ベルリン市当局がアイルランドのロックグループ「U2」のコンサートを開いたのはよかった。でも人々を排除するために高さ2メートルの壁を立てたのは残念な決定だった。


 確かに地雷原も監視塔もなかったが、コンサート開始前に立てられた臨時の壁が誤ったメッセージを送ったことは間違いない。

 事前に割り当てられた無料入場券を持つファン1万人だけが、コンサートを聴くために検問所を通過することができた──そう、検問所があったのだ。


──ジョシュア・キーティング
[米国東部時間2009年11月06日(金)12時43分更新]

Reprinted with permission from FP Passport, 09/11/2009. © 2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.

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国際政治学者サミュエル・ハンチントンらによって1970年に創刊された『フォーリン・ポリシー』は、国際政治、経済、思想を扱うアメリカの外交専門誌。発行元は、ワシントン・ポスト・ニューズウィーク・インタラクティブ傘下のスレート・グループ。『PASSPORT:外交エディター24時』は、ワシントンの編集部が手がける同誌オンライン版のオリジナル・ブログ。

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