韓国でアルコール飲料の消費が減り続けている。酒類輸入会社の金代表によると「日本酒は日本食ブームの恩恵でプラスだが、他の酒類は軒並みマイナス」という。
今年第1四半期の酒類消費額は前年同期比9.0%減で、2023年第4四半期から10四半期連続で減少を記録している。世代別にみると39歳以下が5.7%減、40代が5.1%減、 50代が10.2%減、60歳以上は6.9%減とすべての世代で前年を下回る。
新型コロナウイルスに伴う外食制限やリモートワークの普及で会食が減り、コロナ収束以降も早めに帰宅するなど、人びとの生活習慣が大きく変化したため、閉店時間を繰り上げる飲食店も現れている。
健康志向でノンアルコール製品が増加
アルコール消費が減っている理由の一つは健康志向だ。これに対してメーカー各社は度数を抑えた低アルコール飲料やノンアルコール製品の拡充に取り組んでいる。
ハイト眞露は3月にアルコール、カロリー、糖類、甘味料をすべて排除したノンアルコールビール「テラ・ゼロ」を発売。さらに日本のコンビニなどでも販売している焼酎の看板商品「チャミスル フレッシュ」のアルコール度数を6月から16度から15.7度に引き下げた。
韓国のビール市場はOBビールの「カス」とハイト眞露の「ハイト」が人気を二分してきたが、味にこだわる層が輸入ビールに流れたことから対抗商品としてハイト眞露が開発したのが「テラ」である。今回同社が「テラ・ゼロ」発売の際に出願した商標にはノンアルコールビールだけでなくビール風味飲料や炭酸水、ミネラルウォーターなどが含まれるという。
OBビールは2023年8月にオンライン限定で発売したノンアルコール飲料「カス・オールゼロ」をスーパーやコンビニに拡大する計画だ。またロッテ七星飲料もノンアルコールビール「クラウド・ノンアルコリック」を発売した。