不動産価格の高騰が宝くじへの期待に反映

宝くじ購入者の3人に1人が1等当選金に不満を持っているという。昨年、韓国租税財政研究院が行ったアンケートで現在の1等当選金20億ウォン(約2億1024万円)に「満足」と答えた人は45.3%で、32.7%が「不満」と回答。その不満と回答した人の91.7%が引き上げるべきと回答した。

妥当と考える一等当選金は「30億ウォン(約3億1536万円)以上」が65.6%で「20億〜30億ウォン未満」が26.8%、「10億(約1億512万円)〜20億ウォン未満」が4.0%と続いており、前年と比べて「30億ウォン以上」が倍増している。

平均希望額は52億2千万ウォン(約5億4873万円)で、前年の28億9千万ウォン(約3億380万円)から大幅に上昇した。この52億ウォンというのは江南3区でマンションを購入できる金額に相当し、不動産価格の高騰が宝くじへの期待に反映された格好だ。

高所得者は金融資産、低所得は宝くじという二極化が進むが、宝くじ売り場も二極化が進んでいる。今年2月、宝くじ委員会はモバイル販売を導入した。モバイル購入は平日朝6時から夜12までで上限も5000ウォン(約525円)に制限されるが、20代から30代を中心にモバイルで購入する傾向が広がっているという。

一方、リアル店舗については当選がよく出るという「名所」は購入者の列が続く一方、零細店舗は客数が減っている。

酒やタバコを削るほど追い詰められた低所得層が宝くじに希望を託し、富裕層は多様な金融商品でさらなる資産形成を進める。健康志向や職場のハラスメント文化への反発が後押ししたとはいえ、韓国のアルコール消費の長期減少を最終的に規定しているのは、経済格差という構造的な問題に他ならない。

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