ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
BEHIND THE GLORY
11月1日の第7戦9回表で同点ソロ本塁打をはなったロハス KEVIN SOUSA-IMAGN IMAGES-REUTERS
<第7戦ミゲル・ロハスの劇的な同点本塁打の舞台裏...ロハス自身が明かした「お祭り男」キケからの一言と、どん底から覚醒への道>
※11月18日号(11日発売)特集「世界最高の投手~ドジャース連覇と山本由伸伝説」より
「あ、打った」
ブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターの記者席は、レフトスタンド3階にある。決して見やすいとは言えないその席で、間もなく始まる試合後のインタビュー対応に身構えパソコンを打つ手もそぞろな記者たちの中から思わず漏れた言葉とともに、球が目の前を美しい弧を描いてスタンドへ飛び込んだ──11月1日に行われたMLBワールドシリーズ(WS)第7戦9回表、ドジャースのミゲル・ロハス(ミギー)が放った同点ソロ本塁打を、私は一生忘れないと思う。
トロントで迎えたその日はスマートフォンが「体感温度0度」を示す寒さだったが、スタジアム内はカナダの誇り全開の熱気に包まれていた。カナダ国歌を大熱唱し、試合中もずっと席に座らず立ったまま。
声がかれるまで応援していたブルージェイズファンが、バットの芯に当たった音に固唾をのみ、音が吸い込まれるような一瞬の静寂の後に吐き出したため息まで、今も脳内で再生できる。
あの一打は、ミギーの人柄と、彼が今年、自分自身との戦いに打ち勝ったことを象徴していた。ベネズエラ出身のミギーは、ドジャースでおそらく誰もが認める人格者だ。
昨季、大谷翔平と山本由伸が加入し初めて迎えたスプリングトレーニングで、「ドジャースの一員になってくれたことがうれしい。僕らが彼らを歓迎していて、少しでも早くなじんでほしいと思っていることを知ってもらいたい」と、それぞれのロッカーに自分の好きなワインをプレゼントした。
「外国から来て野球をするのがどれだけ大変か、僕も知っているから何でも頼ってほしい」とも伝え、メディアでも何度も同じメッセージを発信していた。佐々木朗希の入団時も同様で、人に手を差し伸べることを惜しまない。
現在36歳と、ベテランの域に達してからは、チームをまとめるリーダー役を自ら進んで果たしている。
真面目で責任感が強く、メディア対応も丁寧。そうした姿勢が評価され、今年は全米野球記者協会ロサンゼルス支部が新設した「グッドガイ賞」を受賞。さらに、ドジャースの選手やコーチ陣の投票で精神とリーダーシップを最も体現したドジャース選手に贈られる「ロイ・キャンパネラ賞」も2年連続で受賞した。
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