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増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?

2025年10月5日(日)06時30分
印南敦史(作家、書評家)

小さな子どもが、一人、家でテレビを見ながら夕食


 ある女性はタワマンに隣接するスーパーマーケットで、小さな子どもたちがばらばらにお弁当を購入している様子を見たという。この点が気になった女性が同じタワマンの住民たちの何人かにヒアリングすると、両親共働きで家をほとんど不在にしていて、たった一人、家でテレビを見ながら夕食をとっている子どもたちが予想以上に大勢いることを知ったという。そして、彼ら彼女らの中には、普段家族間の付き合いが皆無で、友人たちとの付き合いもほとんど希薄になっている子どもたちが何人も含まれていることを女性は突き止めた。(50ページより)

これはよくないと考えた女性は、タワマン内にある共有スペースを使って「子ども食堂」を始めた。貧困家庭に暮らす子どもたちを支援するためではなく、孤立した子どもたちを、タワマンで構築された人的つながりに引き込もうとしたのだ。

ところが、来てほしいと感じていた子たちは顔を出さず、この試みは失敗に終わる。子どもたちはひとりで夕食をとることに慣れきっていて、寂しさなど微塵にも感じていなかったからだ。むしろ、動画を見ながら自由に過ごせる時間を選んだわけである。

また、駅からしばらく歩いたところにあるドラッグストアでは、21時ごろに店内でたむろしている小学生がよく見られたという。目撃したある母親が「ママはどうしたの?」と声をかけると、親たちは地下の居酒屋で集まって飲んでいることが分かったのだそうだ。

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