中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
https://www.newsweek.com/china-tech-ceo-pregnancy-robot-china-2115053
中国では代理出産が違法とされているが、シンガポールの南洋理工大学で博士号を取得したチャンは、ロボットによってこの規制を回避しようとしている。
「ヒューマノイドロボットに妊娠チャンバー(人工子宮)を組み込み、妊娠期間も含めて『自然な妊娠』で再現したい」と、8月中旬に中国のテック系メディア「快科技」のインタビューで語った。
人工子宮の技術は「成熟段階にある」とされ、約10カ月にわたり胎児を育てる構造で、栄養はへその緒につながるチューブを通じて供給されるという。
この構想は、2017年にフィラデルフィア小児病院の研究チームが発表した、温度管理された人工羊膜「バイオバッグ」を想起させる。彼らは、生理食塩水で満たしたチャンバー内で未熟な子羊を数週間生存させることに成功した。
このインタビューは中国のSNSで大きな反響を呼び、微博(ウェイボー)ではトレンド入りした。
技術的な可能性に期待する声がある一方で、まだ検証されていないアプローチへの疑問や、価格設定への批判も見られる。チャンが想定する販売価格は10万元(約14,000ドル)で、北京の平均年収の約半分にあたる。
専門家からも懸念の声が上がっている。