最新記事
パレスチナ

「トランプの資産も安全ではない」トランプが所有するゴルフ場をパレスチナ支援団体が破壊

Donald Trump's Golf Course Wrecked by Pro-Palestine Protesters

2025年3月12日(水)11時15分
ブレンダン・コール

アラブ諸国の首脳は4日にカイロで会談を開き、ガザの今後について協議した。その中で、住民の移動を伴わず、530億ドルの投資を通じてガザを復興させるというエジプト立案の計画を採択した。


フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの外相は共同声明で、エジプトの上記再建計画について「ガザ復興への現実的な道筋を示している。実現すれば、ガザの住民が直面している壊滅的な生活状況が迅速かつ持続的に改善されることが期待できる」と評価した。しかし、イスラエルとトランプはこの計画に反対している。

中東アナリストのアビ・メラメドは本誌の取材に対し、この計画には、パレスチナ自治政府による暫定的な行政運営、パレスチナ治安部隊の訓練、国際平和維持部隊の派遣などが含まれている一方、ハマスの武装解除に関する明確な言及がないことは意図的なものだと指摘。「アラブ諸国の指導者たちは、ハマスとの合意が繰り返し破られてきたことを理解している」と述べた。また、「この計画では、裕福な湾岸諸国が資金を拠出することについて何の言及もされていない。湾岸諸国は、次にイスラエルとハマスが衝突した際に、ガザ再建のための行動が無駄になることを懸念している」ともしている。

ガザの再建案については、今なお世界中で議論されている。来月にはガザ再建のための国際会議が開かれ、再建に必要な資金調達について議論される予定だ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米「夏のブラックフライデー」、オンライン売上高が3

ワールド

オーストラリア、いかなる紛争にも事前に軍派遣の約束

ワールド

イラン外相、IAEAとの協力に前向き 査察には慎重

ワールド

金総書記がロシア外相と会談、ウクライナ紛争巡り全面
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 2
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打って出たときの顛末
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 5
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 6
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 7
    主人公の女性サムライをKōki,が熱演!ハリウッド映画…
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    ただのニキビと「見分けるポイント」が...顔に「皮膚…
  • 10
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 7
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 8
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 9
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 10
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中