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公的機関は解体すべき「敵」なのか?...無秩序の時代にこそ「再生のチャンス」がある

GOODBYE DEEP STATE

2025年3月4日(火)20時07分
ジェフ・マルガン(英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン教授)

機敏かつ柔軟で、信頼できる制度を創設するには何が必要か。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のようにAI、データ、集合知を最大限に活用するためには、どのような設計が最適だろうか。

制度は建物のようなものだ。形作るのは私たちだが、その後は制度が私たちや私たちの活動に微妙な影響を与える。


私たちは今、解体と混乱と無秩序の時代に生きているのかもしれない。しかし歴史が示すように、そうした状況は、最後は再構築と再発明に通じる。

「世界は選択肢のない独裁政治に屈して焦燥に駆られている」と、ブラジルの社会学者で政治家のロベルト・マンガベイラ・ウンゲルは言う。幸い、その焦燥感が私たちの想像力を刺激する。

©Project Syndicate


newsweekjp20250304030108-0a9e8731e35aa13676cb84989f279292603f0b45.pngジェフ・マルガン
GEOFF MULGAN
ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン教授(公共政策)。1997年から2004年まで英国政府で政府戦略室長、首相府政策部長などを歴任。学者や作家、英BBCの記者としても活動。欧州政策研究センターの理事も務める。

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