ガザ飢きんは解消も、支援停止なら来春に再び危機=国際監視組織
飢餓の状況を監視する国連組織「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」は19日、パレスチナ自治区ガザで飢きんはなくなったと発表した。ガザで2025年12月15日撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
Michelle Nichols
[国連 19日 ロイター] - 飢餓の状況を監視する国連組織「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」は19日、パレスチナ自治区ガザで飢きんはなくなったと発表した。イスラエルとイスラム組織ハマスとの間で10月10日に成立した停戦により、人道支援や食糧供給が改善したという。
ただ、ガザ地区の状況は依然として危機的だと警告した。
IPCは7月、「飢餓、栄養失調、疾病の蔓延が飢餓関連の死亡者の増加を引き起こしているという証拠が山積みだ」とし、ガザの大半で飢餓が深刻な状況に陥っているとしていた。
最新の報告書では、「最悪のシナリオでは、敵対行為の再開や人道支援物資や商業物資の流入が停止した場合、26年4月中旬までにガザ地区全域が飢餓の危機に陥るだろう」と述べた。





