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フロリダ

極太ニシキヘビの死骸から60個の巨大卵...駆除後に写された衝撃画像

Giant Python Capable of Eating Alligators Killed With Her 60 Eggs

2023年7月14日(金)15時30分
パンドラ・デワン
ビルマニシキヘビ

(写真はイメージです) Nigel Wallace-Shutterstock

<ビルマニシキヘビの卵は、フロリダ州で最も巨大な卵の1つ。ワニの卵よりも大きいのだという...>

フロリダ州・エバーグレーズで、ヘビの捕獲業者が体長約5メートルの巨大なビルマニシキヘビを発見。駆除する過程で、そのヘビの体内からは約60個もの巨大な卵が見つかったという報告があり、その様子を写した画像がネット上で拡散され、多くのユーザーたちを驚かせている。

【画像】閲覧注意:極太ニシキヘビの死骸から60個の巨大卵...駆除後に写された衝撃画像

地元の捕獲業者であるマイク・キンメルは、取材の中で次のように語っている。

「ニシキヘビの尻尾が極太だったため、抱卵中だと気づいていました。体重は計測していませんが、おそらく50キロ近くあったと思います」

キンメルと彼の愛犬オットーは、この巨大なビルマニシキヘビを7月6日に発見した。ビルマニシキヘビは世界最大のヘビの一種であり、東南アジアが原産地である。この地域ではビルマニシキヘビの絶滅が懸念されている一方、フロリダでは大量繁殖が社会問題となり、駆除が必要な外来種となっている。

「ビルマニシキヘビはエバーグレーズで問題を引き起こしている存在です。在来種に対して脅威をもたらしている外来種です。ヒメヌマチウサギやカワウソの数が減少している要因の一つに、ビルマニシキヘビの繁殖問題があると言えます」(キンメル)

エバーグレーズでは何万匹ものビルマニシキヘビが生息しているとされているが、意外なことに、これらのヘビを捕獲することさえも困難なのだとか。

「ビルマニシキヘビは大量繁殖に成功していますが、同種はカモフラージュが得意なため、見つけること自体が非常に困難です。オットーのように訓練された犬がいなければ、数週間かかっても見つけられないこともあります」(キンメル)

ビルマニシキヘビを捕獲する方法は様々だが、キンメルはシンプルに素手でつかむことを好む。

「これがビルマニシキヘビを駆除する上で最も人道的な方法です。ライフルで脳を直撃する前に、まずヘビを捕まえることが重要です。それによって逃げられずにすみます。これまで逃げられた経験はありませんし、それは素手で挑んでいるからです」(キンメル)

キンメルは今回捕獲したビルマニシキヘビを安楽死させた後、その体内から卵を取り出した。

「ビルマニシキヘビの卵は、フロリダで最も巨大な卵の1つです。ワニの卵よりも大きいのです。これらの卵は凍らされ、ガラスの瓶に詰められます。それらは標本として保存され、販売または寄付の対象になる予定です」(キンメル)

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