最新記事
スキャンダル

ビル・ゲイツ、ロシア美女との不倫をネタに脅迫されていた...不倫相手の「容姿」も話題に

2023年5月26日(金)17時31分
ケント・メイジング

「エプスタインがお金を出すことに同意し、学校に直接支払ってくれた。見返りを提供したわけではない。なぜそうしてくれたのかは分からない」と、アントノワは話している。「理由を尋ねると、自分は金持ちで、できる限り人の助けになりたいから、というようなことを言った」

エプスタインのニューヨークのアパートに短期間滞在したこともあると、アントノワは明かしている。だが滞在中、エプスタインとも、ほかの誰とも交流することはなかったという。

情報提供者らの証言によれば、ゲイツがアントノワと不倫したとされる時期から数年後の17年、エプスタインはゲイツに連絡している。そこでエプスタインは、アントノワのプログラミングスクールの学費を返済するようゲイツに要求。メールの文面は、(自分はゲイツと)アントノワとの関係を知っており、場合によっては不倫を暴露すると示唆している印象だったという。

アントノワの学費をめぐってエプスタインに支払いを行ったことを、ゲイツの広報担当者は否定した。「エプスタインとの金銭的取引は存在しない」と述べ、ゲイツがエプスタインと会ったのは「慈善活動のためだけだ」と語っている。

寄付を断ったゲイツへの仕返しだった?

エプスタインが問題のメールを送ったのは、数十億ドル規模の慈善基金を設立し、ゲイツを大物寄付者の一人として加える計画に失敗したことが原因だと、ニコリッチはみている。この時、エプスタインへの協力を、米銀行大手JPモルガン・チェースとゲイツは断っている。

「今から思えば、ビル・ゲイツに仕返ししようとしていたのだろう」。ニコリッチは言う。「エプスタインと知り合ったことを深く後悔している」なお、ニコリッチは「(エプスタインの)犯罪行為などを目にしたことはない」としている。

アントノワも、エプスタインのことを「力を貸そうとする成功した実業家」だと考えていたようだ。「エプスタインと、彼がしたことにはぞっとする」

児童に売春をさせた容疑で08年に有罪判決を受けたエプスタインは、フロリダ州とニューヨーク州で未成年者の性的人身売買を行ったとして、19年に再び逮捕された。同年8月10日、エプスタインは刑務所の監房内で死亡。検視の結果、死因は首つりによる自殺とされている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ東部の都市にミサイル攻撃、3人死亡・10

ワールド

長期金利、様々な要因を背景に市場において決まるもの

ワールド

中国と推定される無人機、15日に与那国と台湾間を通

ワールド

中国、ネット企業の独占規制強化へ ガイドライン案を
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 5
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 6
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 7
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 8
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中