最新記事

英王室

チャールズ戴冠式がアーチー誕生日と重なったのは、意図的な決定だった

Meghan, Harry Would Have 'Raised Eyebrows' Over Charles' Coronation Date

2022年10月23日(日)08時01分
ジェームズ・クロフォード=スミス
チャールズ夫妻とヘンリー夫妻

バッキンガム宮殿でのガーデンパーティーで(2018年5月) Dominic Lipinski/Pool via Reuters-Reuters

<来年5月6日に行われる戴冠式だが、日程は重要なイベントとは重ならないように組まれたという。ヘンリーとメーガンはこれをどう受け取るか>

英王室は10月11日、国王チャールズ3世の戴冠式を2023年5月6日に執り行うと発表した。これを受けて、ニューズウィークのポッドキャスト番組「ザ・ロイヤル・リポート」の中で、ヘンリー王子とメーガン妃はこの発表に「驚いたはずだ」という見解が示された。

同番組では、本誌王室担当記者のジャック・ロイストンと王室評論家のクリステン・マインザーが戴冠式の日程と、ヘンリー王子夫妻の反応について討論した。戴冠式が行われる来年5月6日は、夫妻の息子アーチーの4歳の誕生日でもあるからだ。

「国王チャールズ3世の戴冠式が、アーチーの誕生日と同じ日に行われる。アーチーは戴冠式の日に4歳になる」とマインザーは述べ、さらにこう続けた。「これが偶然なのかどうかは分からないが、偶然ではないような気がする。こういうことに偶然はないと思う」

これに対してロイストンが指摘したのは、王室と英政府が、ほかの重要な国民的行事と重ならないよう日程を組んだことが伺える点だ。「興味深いのは、彼らはユーロビジョン・ソングコンテストなどその他の重要行事と重ならないようにしたということだ。だが国民目線からすれば、その結果として派手なダブルブッキングになった」と分析した。

ヘンリーとメーガンはバッティングをどう受け止める?

戴冠式に適した日程を探すのは難しい。国民的行事を避けなければならないだけでなく、イギリスの予測不能な天気も考慮に入れなければならないためだ。

チャールズは、70年前に母である故エリザベス女王が戴冠式に臨んだのと同じ、6月2日を希望していた可能性があるとも伝えられていたが、この時期は近衛連隊による恒例の式典であるトゥルーピング・ザ・カラーをはじめ、英王室が主催する競馬のロイヤルアスコットなど、王室関連のイベントが立て込んでいる。

また5月13日には、ユーロビジョン・ソングコンテストのグランドファイナル(決勝)が英リバプールで開催される予定だ。

ヘンリーとメーガンが、戴冠式が息子の誕生日と同じ日に行われることを不愉快と感じているかどうかは、2人が戴冠式に出席するかどうかで明らかになるだろうと、ロイストンは指摘した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米ISM製造業景気指数、4月48.7 関税の影響で

ワールド

トランプ氏、ウォルツ大統領補佐官解任へ=関係筋

ビジネス

物言う株主サード・ポイント、USスチール株保有 日

ビジネス

マクドナルド、世界の四半期既存店売上高が予想外の減
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中